鹿児島大歯学部 教授の操作で国家試験合格率6位に

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鹿児島大歯学部3月16日、2008年度卒業試験が、50代の男性教授の採点操作で、学生5人は採点ミスで卒業できなかったと発表した。

問題の教授は「卒業生を絞り、歯科医師国家試験の合格率を維持したかった」と説明しているというが、教授は2004年度から1人で採点を担当。

このような採点操作で、2008年度の同大の国家試験合格率は83・1%で、全国29歯科大学・歯学部中6位に。

2005年度の卒業試験でも成績表を不正に作成し、合格基準に達していた3人が卒業できなかった。

同大は教授の懲戒処分を検討中。

組織は一人に任せると不正行為もできる、その典型的事例。

2004年度から卒業試験を最終学年の秋に実施していたが、2010年度からは現行の卒業試験を廃止、複数の教員が卒業判定できるカリキュラムに変更する。

吉田浩己学長らは「試験の実施を教授1人に任せ、組織的なチェック機能が働いていなかった」と謝罪。

植村正憲歯学部長が引責辞任する。

 鹿児島大学歯学部は1977年(昭和52年)に開設され、1978年(同53年)4月から入学生を受け入れ、2007年には創立30周年を迎えた。

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針) 「全人的教育」を掲げる。

これまで卒業生1528名を送り出してきた。

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