進行した齲蝕歯に電磁波を照射し、周囲の骨を再生

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4月13日の徳島新聞は、進行した齲蝕歯に電磁波を照射し、周囲の骨の再生を促進させることで抜歯せずに治療する方法を、鳴門市瀬戸町明神の歯科医師で徳島大学社会人大学院(歯科保存学)2年の富永敏彦さん(43)が開発した、報じていた。 以前、家庭で使用されている交流式電磁波の健康器具を使った歯周疾患治療が、一部の歯科東洋学会関係者の間で行われていた。 しかし、電磁波を用いての再生治療は、独自の研究。 富永さんは4月30に米国で開かれる国際学会で、開発した治療方法を発表する予定。原理は、針状の器具の針先だけから電磁波が出るようにして、電磁波を照射する。 その殺菌効果に注目し、5年前から歯根周囲への利用研究を開始。 溶かされた歯槽骨周辺に500キロヘルツの電磁波を1秒間、数回照射すると、殺菌効果とともに、歯槽骨の骨芽細胞も活性化。 1カ月で厚さ1〜2ミリの歯槽骨が再生した。 2年間の臨床では、42症例すべてで抜歯せず、齲蝕の部分を削って金属やセラミックなどを詰める治療で対応できた、とする。 指導教官の松尾敬志教授(歯科保存学)は「抜歯せざるを得なかった虫歯の治癒の可能性が高まった」と評価している、と報じている。
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