零細企業の倒産が高い水準で推移している。
帝国データバンクは、2007年度から2009年度に負債5000万円未満で倒産した企業について集計、件数と主因、業種について分析した。
2009年全体の倒産件数は、前年度比2.8%減の1万2866件であるのに対し、零細企業の倒産件数は前年度比6.6%増の5739件(構成比44.6%)と増加していた。
主因別にみると、販売不振や業界不振などを含めた「不況型」が4548件(構成比79.1%)。
ついで、「放漫経営」「過小資本」「経営者の病気、死亡」が続く。
近年の世界的不況にともなう受注の低迷や競争激化により、経営基盤が脆弱な零細企業が支えきれずに倒産へ至るケースが多い。
また、業種別にみると、「建設業」が1363件(構成比23.7%)、ついで「サービス業」が1290件(構成比22.5%)、「小売業」1258件(構成比21.9%)。
なお、「不動産業」は全体では減少しているが零細企業では前年度比42.5%の増加。
「不況型」である歯科医院の倒産件数が気になるところである。
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