要介護者等への口腔ケアの事業を実施

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<栃木県歯科医師会会長挨拶の概要>

 

栃木県歯科医師会災害対策本部では、この国難とも言える大震災に対して、復旧復興の一助となるよう被災直後より支援活動を始め、関係機関と連携し、身元確認・医療救護の人員の確保、県内外への支援物資の調達、歯科巡回診療車の県外派遣、義援金募金活動など、現在も微力でありますが出来る限りの支援活動を行っております。

 また、栃木県歯科医師会は、県民の皆様からの歯科に関するニーズやご期待に応えるため、公開講座等のご案内、各種研修会の開催、口腔がん検診等の無料歯科検診の実施、スポーツマウスガードの普及啓発など、多岐にわたり取り組んでおります。

 そして県民歯科保健の更なる向上を願い、歯科に特化した条例を作ることに意を傾注したことにより、栃木県では、本年4月1日「栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例」が制定されました。

 この条例の理念には、歯科医師が県民と共に、県、市町、保健・医療・福祉・教育等の関係機関と連携し、すべての県民が各ライフステージに応じ、良質かつ適切な歯科保健医療サービスを受けることができる環境の整備に努める必要があると謳われており、具体的には、実施されていない年齢層への歯科検診の整備、高齢者や要介護者への在宅歯科医療の推進、糖尿病・脳血管疾患・急性心筋梗塞・がんの四疾病や救急医療・災害医療・へき地医療・周産期医療・小児医療の五事業に対する地域医療連携体制の整備など、行政の歯科関連施策を推進することにあります。 今後、県や市町の歯科保健に関する施策の充実に期待を寄せていただきたいと思います。

 なお、歯周病が、糖尿病・脳血管疾患・肺炎などの全身疾患と大きく関係している事が判っており、特に、栃木県は脳血管疾患による死亡率が全国的に見て非常に高く、直接死因に占める肺炎の割合も多いことから、口腔ケアの効果や意義について周知を図るとともに、要介護者等への口腔ケアの事業を実施しているところです。

 また、栃木県歯科医師会は、とちぎ歯の健康センターを栃木県の総合的な歯科保健事業の拠点とし、地区歯科医師会と連携を図りながら、しょうがい者歯科診療、へき地及び施設巡回診療、フッ化物応用事業、8020運動の推進、食育の推進など一貫した歯科保健サービスの提供に取り組み地域医療の推進に尽力しているところです。

 県民の皆様が、生涯にわたって健康を維持し、豊かな人間性を育むためには、美味しく食べることが極めて重要であります。 栃木県歯科医師会は、歯科医療を通じて、食べる器官である歯や口を健康に保ち、健康寿命の延伸に寄与できるよう、貢献してまいりたいと存じます。 県民の皆様のご理解ご協力を何卒お願い申し上げます。

栃木県歯科医師会会長柴田勝

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