第6回「歯科と健康」フォーラム 第二部挨拶

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東京歯科保険医協会の第6回「歯科と健康」フォーラムが11月28日、飯田橋のレインボービル7階で開かれた。

多数の一般の人たちが参加して、「若さのヒミツ?口にあり」—唾液とアンチエイジング—をテーマとしたシンポジウムに熱心に聞き入った。

  

<中川勝洋会長の挨拶>

  

第6回目のフォーラムであるが、目的は都民、国民のみな様方に、歯の大切さ、歯科医療に対するご理解をいただく目的で開催している。

最近は色々なアンケートを見ると、歯の健康が全身の健康に大事なのだという知識がだいぶ増えてきている。

また、8020運動では、80歳で歯を20本以上残っている方が、全国で25%を超えている状態だ。

高齢者の方でたくさん歯が残って方々が確実に増えている。

だが、診療現場では、治療を受けたくても受けられない方が増えている。

また、治療を中断する方が増えている。

保険証がない、窓口負担を払うゆとりがない、通院する時間なないなどの理由である。

また、歯科治療が怖いという理由もある。

歯科治療ではなく、口腔ケアのために歯科医院に定期的に来ていただきたい。

歯科治療が痛い方には、無痛治療もある。

あるいはできるだけ、初期のうちに治療をすることが大事である。

また、お金がないという方には、如何に日本の医療費が安いかを訴えて、受診における窓口負担の軽減を求める方向で努力をしている。

当協会には、4700名の会員がいる。

歯科医師会とどのように組織が違うかであるが、すべてが開業医であり、行政や政党に対してこういう施策をしてほしいなどと訴えていく団体だ。

当然、半分以上の会員が、歯科医師会の会員でもある。

歯科医師会が活動をできない、という部分について当協会で行っている。

今日はアンケートの協力をお願いするが、窓口負担の軽減を世論に訴えていきたいと、このように考える。

また、歯科では新しい歯科の技術が保険に導入されにくい。

保険に導入されても、安いという現状もあり、そのようことについても改善するために努力をしている。

健康に関心の高い方々が今日は多く参加されており、日野原先生のいわれているようにピンピンコロリに何が必要かであるが、かかりつけのお医者さんを持っていけない。

かかりつけの歯科医師を持っていただきたい。

なぜかと言うと、かかりつけのお医者さんを持っているということは、何らかの病気がある。

ところが、かかりつけの歯科医師を持っているということは、全身的な病気が非常に少ない。

歯、口に関心が高く、定期的に管理をしているので、結果的に全身の健康も維持しているということだ。

その点を含めたシンポジウムになると思う。

参加されたことに感謝したい。

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