歯周病は糖尿病の合併症の一つ!
東京歯科保険医協会の第6回「歯科と健康」フォーラムが11月28日、飯田橋のレインボービル7階で開かれた。
多数の一般の人たちが参加して、「若さのヒミツ?口にあり」—唾液とアンチエイジング—をテーマとしたシンポジウムに熱心に聞き入った。
また、歯科医療を分かりやすくしたパネル展示も行われ、参加者の興味を集めた。
第一部では、スライドで、安心して歯科医療を受けたいーをテーマに「日本の現状と世界の流れ」が、東京歯科保険医協会の担当者から紹介された。
歯の構造、むし歯の進行(C1 C2 C3 C4)軽度から重度となる状況、むし歯の治療について分かりやすく説明。
C2の軽いむし歯では、治療が軽くすみ、短期間で治療が終わるが、深いむし歯のC3(歯髄炎の流れ)では治療にかかる回数が増えると説明された。
そして根管充填後の治療の流れ(支台歯形成から歯冠修復と調整まで)について説明された。
歯周病の状態の変化や歯周病の治療では、家庭での歯磨きの重要性と100%歯垢は取れないので、歯科医院での定期的ケアが必要と理解を求めた。
また、歯周病と全身疾患の関わりでは、歯周病は糖尿病の合併症の一つであり、歯周病によって糖尿病を悪化させる、と説明された。
このあと、診療現場では、1)治療を受けたくても受けられない方が増えている、2)治療を中断する方が増えている、などのことが、東京歯科保険医協会が実施した「受診実態調査」で明らかになったと紹介された。
欧米諸国の医療事情についても紹介された。
最後に、東京歯科保険医協会は、"患者負担ゼロをめざしている"と「歯科医療に関する市民アンケート」や「患者・利用者負担を大幅に軽減し、いつでも安心して受けられる医療・介護の実現を求める」請願書への署名の協力を求めた。
なお、署名は衆議院議長と参議院議議長へ提出される。
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