歯内療法は,歯髄疾患,根尖歯周組織疾患を適応としています.患者さんからの訴えは様々で,痛い,しみる,腫れなどはっきりした症状から,重い,気になるなど曖昧な症状まであり,また,治療を続けても症状の改善が見られないなど頭を抱えることが多くの先生方に経験があることでしょう.診断を診断名の決定から始めると解決できないことに遭遇することがあります.病気は画一的でないためです.患者の訴え(問題)を検査で裏付けをとり,状況や原因をつかみ診断することから始まります. 患者の訴え(問題) → 検査 → 診断 → 処置方針の決定 → 処置今回のセミナーでは,予知性の高い診断をするためにどう考えるかを皆さんと一緒に考えてみたいと企画しました.治療をやり始めてから悩むより,やり始める前に充分検討できることが確実な歯内療法の一歩と考えます.今回のセミナーでは, 徳島大学歯学部歯科保存学第一講座 教 授 松尾 敬志 先生 日本大学歯学部歯科放射線学講座 准教授 橋本 光二 先生をお迎えし,歯内療法の診断の基本,画像診断の基本,読影とCTの応用についてのお話をいただきます.日本大学桜門会館の案内 セミナーのスケジュール 12:00 開場 ロビーで「よろず相談」を開催(12:45まで) 13:00 開会 座長 吉岡隆知先生 13:05 講演 松尾敬志先生 「歯内療法の診断のBasic」 14:00 休憩 14:10 講演 橋本光二先生 「歯科画像診断の注意点と歯科用CTの臨床応用」 15:10 休憩 15:20 質疑応答 16:00 閉会 "よろず相談"開催について今回初めての試みとして,歯内療法に関する相談を受けるコーナーを開設します.学術委員会のメンバーが対応いたします.受け付けは,当日に質問事項記入用紙に記入し,受け付け順に行います.約10名の質問を予定しています.質問の内容は公開いたしませんので,日頃から気になっていること,今さら聞けないと思われていること,診療の内容など,すべてにお答えできないかもしれませんが,なんなりとお聞きください.
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