歯科衛生士の職域拡大を期待

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保険点数改定の答申は2月10日の中央社会保険医療協議会総会で行われるが,今回の改定では,周術期口腔機能管理料の名で歯科医師の入院患者へのチーム医療参加による点数付与があるが,歯科衛生士の職域が拡大することも話題になっている.

これまで,

【術後専門的口腔衛生処置】

80 点

術後感染症、術後肺炎等の発現のおそれがあるものに対して、当該患者が入院する保険医療機関に属する歯科衛生士が、専門的口腔清掃を行った場合に、当該手術を行った日の属する月から起算して2月以内の期間において、月1回に限り算定する。

とあったものが,

【周術期専門的口腔衛生処置】

80 点(新)

注:周術期口腔機能管理料(Ⅰ)または周術期口腔機能管理料(Ⅱ)を算定した、入院中の患者であって、歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、専門的口腔清掃を行った場合に、周術期口腔機能管理料を算定した日の属する月において、術前1回、術後1回に限り算定する。

と改定になった.

これにより,一部に限られていた歯科衛生士が,どの衛生士も歯科医師の指示があれば,病院に行って手術前後の入院患者の口腔清掃を行って,保険点数が付くこととなった.

これは,"周術期における口腔機能の管理等、チーム医療の推進"という改定の重点課題にとりあげられたからであるが,これまで,口腔清掃と肺炎,発熱の関係,医療費との関係を訴えてきた先生方,ボランティアで入院患者の口腔ケアを行ってきた方々の苦労が実ったといえる.

また国会議員の中でも,桜井充参議院議員(民主党)のようにチーム医療に歯科も入るべきと訴えてきた医師の議員もいたので,可能になったといわれている.

今後,ますます理解が広まって真のチーム医療が進展することを望むが,歯科医師,歯科衛生士にも,口腔ケアのスキルアップ,医学的知識水準のアップの必要も出てきたと思われる.

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