歯科用の治療イス、タカラベルモント ベトナム工場稼働

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歯科用イスで海外進出強化 タカラベルモント ベトナム工場稼働へ

産経新聞 7月30日(火)8時30分配信

 

10月稼働を目指すベトナム工場の完成イメージ図(同社提供)(写真:産経新聞)

 

理美容機器最大手のタカラベルモント(大阪市中央区)は今秋、ベトナムに歯科用の治療イスを製造する初の本格的な海外工場を建設する。

先進国向けが中心だった従来品を一新し、コストを抑えた低価格の新興国モデルを生産する。新興国需要を開拓し、世界シェア拡大を目指す拠点と位置づける。

 

ベトナム工場は、同国ドンナイ省で双日や大和ハウス工業などが整備を進めているロンドウック工業団地に建設。

敷地面積は約1万平方メートルで同社の海外工場では最大級となる。投資額は約7億円で、今年10月に稼働。

年産2千台で生産を始め、将来的には5千〜7千まで引き上げる計画で、これにより、同社の世界生産能力は1万台強と現在の2倍に増やす。

 

同社は英国や米国など5カ所の海外製造拠点を展開しているが、これまでは日本から主要部品を輸出し、現地で組み立てていた。今回は、海外工場で初めて部品から一貫生産し、コスト削減を図る。製品価格は、先進国モデルの半分程度に抑える。

 

これまで先進国モデルの上位機種を中心に製造・販売してきたが、近年は歯科用治療イスなどのデンタル関連機器で新興国需要が増大。低価格を武器に、中国メーカーなどが台頭しており、同社は「世界シェア拡大には中位以下の機種にも浸透が必要」と判断した。

 

吉川秀隆社長は「日本では高価格帯の上位機種、新興国では購入しやすい価格帯の機種と製造範囲を分担し、国内のものづくりを守る。ベトナム工場での増産で、世界シェア1位を目指したい」と話している。

 

同社は理美容院向けのイスなど、理美容関連機器で国内トップ。近年は歯科用関連機器や診察台、手術台など医療機器分野への進出を強化している。

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