歯科医療費が過去最高の2兆6700億円になる

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 東京都歯科医師会の第180回代議員会が9月6日、歯科医師会館で開かれた。

開会の辞、点呼のあと浅野紀元会長が挨拶した。

ついで、日歯大久保会長など各来賓が挨拶した。

 

<日本歯科医師会大久保満男会長の挨拶要旨>

 

昨年度の歯科医療費が過去最高になった。

2兆6700億円、ここ10年、12、3年歯科医療費は2兆500億円、2兆500億円と言い続けてきた。

これもひとえに先生方が確りと患者さんを診ていただいたその結果だと思っている。

私は会長就任以来6年になるが、就任直後から歯科医療と歯科保険を一体化することによってあらゆる状況の人々、あらゆる世代人々の健康を歯の治療をとおして守っていくと申し上げてきた。

つまに健康な人に対しては一次予防、そして疾患をもった人に対しては治療をとおして二次予防、三次という概念をもちながら治療と地域保健に重点をおく、さらに要介護の人々に対しては、高齢者の歯科医療、在宅の歯科医療、それだけではなくを外来に来られる高齢者の方々を含めて、高齢社会のなかで歯科医療はどのような役割を果たせるのか、それを終始一貫政策として実現するために様々なことを実施してきた。 

その意味でその集大成が昨年の夏に制定された歯科口腔保健法だと思う。

それはご承知のとおり、東京都の歯科連盟の大曽根会長はじめとする日歯連盟の皆様方との大変な緊密な協力によって、すべての与野の一つの反対もなく制定さた。

これをさらに充実させるために厚生労働省に、室ができているが歯科医師のは他の部署と併任であるので、これを何とか専任にてもらうべく努力をしているがまだ実現していない。

厚生労働省の中ではかなり重要な課題と位置づけられている。

このようなことのすべてが、例えば中医協における堀中医協委員の発言もそうであるが、全て国民のために私たちは働いている。

その結果が良ければ我々の今回の歯科医療費の上昇ように、結果として我々の経営が安定する。

私たちの利益のために医療をしているのではないことを明確に主張していく。

その主張が保険者を含め厚生労働省もよく理解をし、歯科医師会側の考え方が、自分たちの利益のために言っているのではないことが本当に大きく理解をされはじめている。

これも先生方から一生懸命厳しい状況のなかで、苦しい経営状況なかで、真剣に患者さんを診ていただいている。

あるいは歯科医師会が地域のなかで都民のために予防活動を一生懸命やっていただいている。

あるいは啓発活動をやっていただいたその結果がすべて集まった一つの結果だと思っている。

心からお礼を申し上げたいと思う。

来年の4月の公益法人を目指して、様々な課題を克服しながら取り組んできる。

福祉共済制度を維持するためには、先生方のご理解をいただかなければならない。

国民の理解が得られる福祉共済制度である。

これによって歯科医師会の会員であることがわたしたちの誇りである会にしていきたい。

これからも先生方のご支援をよろしくお願い申し上げたい。

 

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