歯や口の健康づくりで医療費の抑制につながっていく

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「良い歯で健康」八戸市が条例 

 東奥日報

 歯や口の健康づくりを進めることで住民の全身の健康増進を図ろうと、八戸市は2012年度内に「(仮称)歯科口腔(こうくう)保健の推進に関する条例」を制定する。市民が生涯にわたり、虫歯・歯周病などの歯科疾患の予防や早期発見、治療に取り組むための施策を進め、健康に生活できる期間「健康寿命」を地域全体で延ばす狙い。

 11月から市のホームページなどで市民から意見を募り、13年3月の条例公布・施行を目指す。

市の総合的な健康づくり計画「健康はちのへ21」の次期計画(13〜17年度)に、目標や施策を盛り込む。

 17日、市庁内で開かれた市健康福祉審議会の健康・保健部会(部会長・岸原千秋八戸市医師会監事)で、市側が条例の素案を説明した。

県のがん・生活習慣病対策課によると、県内で現在、同様の条例を制定している自治体はないという。

 条例では、年代ごとに最適な保健事業を進めることなど、三つの基本理念を掲示。

市が歯科保健の推進施策を実施することや、市民が定期的に歯科検診を受診することなどを求める。

 市歯科医師会の澁田大路常務理事は「全身の健康のため、子どもの時から歯科保健の向上に取り組むことの大切さを知ってほしい。

条例が市民の元気づくりにつながればうれしいし、将来的には医療費の抑制につながっていく」と話している。

 近年、歯科疾患と、全身の病気との関連を示す研究結果が相次いで報告されており、国は11年8月に「歯科口腔保健法」を制定している。

 

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