2009年度確定申告アンケート結果(速報)
東京歯科保険医協会経営・税務部は昨年5月、2009年度確定申告アンケートを行いました。有効回答数は45名(前回2006年度は30名)。
これを診療所の立地別にみますと、住宅地20、商業地15、オフィス街5、無回答5。
年齢別にみると、30代6、40代6、50代14、60代10、70代以上6、無回答3となっています。
◆収入金額
2009年度分の平均経費合計は1723万円となりました(売上原価・専従者給与・所得金額含まず)。
住宅地では1632万円。
商業地1581万円。
オフィス街2888万円となっている。
収入が多かった順は、オフィス街、住宅地、商業地となっているが、経費においてもその順は同じである。
限られた収入の中で、立地スタイルに合わせた経費節減が働いていると考えられます。
◆売上原価
通常、売上原価とは薬剤費と歯科材料の金額だが、これに外注技工料を含める場合もあることを考慮する必要があります。すると、「差引原価+外注工賃=422万4442円」となりますから、収入比は14.5%になります。
これは、東京都モデルの16.3%を下回ってしまいます。
◆減価償却費
単純平均で199万9000円となり、収入比6.6%となりましたが、200万円を超えるのは15件で、多くが設備更新もままならない状況にあるといえます。
その中で500万円を超えたのは5件で、うち4件は開業5年以下でした。
◆給料賃金
単純平均が597万円で、収入比20.56%となり、東京都モデルの19.1%を上回っています。
エリア別でみますと、住宅地が22.70%、商業地16.65%、オフィス街19.47%となっています。住宅地では20%を越える結果となり、スタッフを雇用する上でかなり苦労していることが予想されます。
◆専従者給与
単純平均値では125万円ですが、専従者給与を計上している17件の平均では332万円となっています。
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