日本歯科技工士会 古橋博美会長は所信を述べる

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意思疎通の不全と、会内外に堆積した不信と不安の連鎖

 

 

日本歯科技工士会の第96回代議員会で、古橋博美会長は所信を述べた。

注目されたのは、「私は会長として選任されて以来、執行部と代議員間の意思疎通の不全と、会内外に堆積した不信と不安の連鎖から脱し、日本歯科技工士会の創立に関わった多くの先人の思いに立ち返り、現代に求められる公益法人の役割を担う組織として、日本歯科技工士会が輝きを持ち、全ての会員が組織とともに歩むことを目指してまいりました」と述べたことだ。

また、課題として、以下の項目を挙げた。

1)新公益法人への移行と、地域歯科技工士会と歯科技工士連盟の「峻別問題」を解決する手立てとして、新たな会費収受制度の構築。

2)良質な歯科補てつ物等の提供と歯科医療安全の確立を図る。歯科補てつ物等の品質管理の実践を推進。

 歯科医療機関が委託先の歯科補てつ物等の作成履歴を追跡できる仕組の確立を促す。

3)歯科技工士国家試験は、関連法令を整備し、学説に関する全国統一試験が、実施されるべき時期である。

この実現を加速させる。

4)歯科技工士養成教育における科目と時間の不足を改善する。

現在の法令規則の定める内容では、卒業後の臨床現場での職場適応が難しく、早期離職を招き、国民歯科医療を支える歯科技工界としての人材確保と後継者育成が危ぶまれる。

5)歯科技工士が、その職能を十分発揮できる環境を整備する必要がある。

社会保険歯科診療に係る歯科技工料金については、政治、行政、関係者間で問題点を整理しなければならない。

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