日本歯科医師会の短期・中期の課題と対策  (中)

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国民総医療費の中の歯科医療費を検証      日本歯科医師会の戦略会議「歯科保健・医療ビジョン」は、マクロレベル、セミマクロレベル、ミクロレベルから、構想されている。 <マクロレベル> 国・日本歯科医師会の課題 1)人材育成。 2)歯科医療の質の向上。 3)提供体制と医療連携 <セミマクロレベル> 都道府県及び歯科医師会の課題 1)歯科保健福祉・医療提供体制。 2)歯科医師会の体制整備 <ミクロレベル> 市町村及び歯科診療所の課題 1)地域医療の質の向上。 2)かかりつけ歯科医機能の充実。 3)地域医療連携への参画。 (在宅歯科医療の推進) ◎ ビジョンの基本理念 <目標> 歯・口腔の健康の増進を通じて、国民が生涯にわたって幸福を感じることができる心身の健康に寄与する。 <目標達成への政策の枠組み> 1)ライフサイクルに応じた保健・医療・介護の法整備を軸として、歯科保健(健診)、歯科医療連携確立の政策策定。 * 歯科における後期高齢者への対応。 2)医療の質向上と安心安全を守る上での診療報酬体系のための政策策定。  *国民総医療費の中の歯科医療費を検証 3)社会変化(定常化社会・多死化社会)における提供体制の再検証と新たな歯科保健・医療・介護の政策策定。 <重点課題とその対策> これからの歯科医療は、自然科学、人文科学、さらに社会科学が深く関わる。 患者とのコミュニケーションを図り、患者の性格や心理、考え方、価値観や社会的背景などをよく理解し、従来にもまして患者を全人的に把握することが必要となる。 そのためには、歯科医師自身がそれらを分析する文系的教養を高めることが必要である。 また、既成の教育システムを大きく再考・改善せざるを得ない状況になりつつある。 優れた歯科医師育成に向けた総合的な制度の見直しを検討する必要がある。
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