日本バイオインテグレーション学会発足記念シンポジウム

日本バイオインテグレーション学会発足記念シンポジウムが1月23日、東京医科歯科大学M&Dタワー2階大講堂で開かれ、全国から180名が参加した。

設立総会で春日井昇平会長(東京医科歯科大学大学院教授)以下役員が決まった。

役員名簿

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同学会は、ハイドロキシアパタイト(HA)並びに関連材料の周囲に生ずるバイオインテグレーション(HA-骨界面の結合様式)を利用した医療に関する基礎並びに臨床研究成果を会員相互で情報交換し、医療の発展と向上に貢献することを目的にしている。

また、機関紙(3月ころ)や出版物も発行する予定である。

なお、賛助会員による器材展示なども行われた。

 

 

シンポジウムの内容は後日掲載。

 <日本バイオインテグレーション学会・趣意書>

 近年、ハイドロキシアパタイト(HA)コーティングインプラントは、相次いで報告されている長期の良好な臨床エビデンス からチタンインプラントを超える次世代型インプラントとして再評価されてきている。

 その骨結合様式を表すバイオインテグレー ションは、チタンインプラントにおけるオッセオインテグレーションに対する用語である。

 HAの研究開発は我が国が常に世界をリードしてきている。

HAの骨親和性が1974年に青木らにより発見されたことに始まり、 またプラズマ溶射法によるHAコーティング技術が1975年に住友化学工業(株)により世界に先駆けて発明され、その後、フレーム溶射法、熱分解法及びスパッタ法も開発され、それぞれ治験を経て薬事承認され、歯科用インプラント材の市場を確立している。

一方、HAに関する合成、物性やコーティングに関する基礎研究は、1985年以来、日本アパタイト研究会(後に国際アパタ イト研究会へと発展)を中心として発展してきている。

この度、我が国におけるこれらの経緯及び実績を踏まえ、バイオインテグレーションを利用した歯科インプラント医療の発展と 向上に貢献することを目的とし、また会員の親睦や情報交換の場として本学会を設立することは意義あることと考える。

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