患者さん中心の環境づくりと感謝される歯科医院の普及を

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会長所信表明                         東京歯科保険医協会会長 松島良次

 

◆一個人ではできなくても組織で取り組むことで... 私が協会の活動の中で常に意識してきたことが二つあります。

一つは、目の前の患者さんだけに集中して仕事ができる環境づくり。

もう一つは、患者さんから感謝される医院を増やすことです。

このようなことは、歯科医師であれば当たり前のことのように思えますが、いざ開業してみると幾多の困難に阻まれてしまいます。また、一個人としてはできなかったことが、組織として取り組むことで要求が通りやすくなったり、合理的なシステムが確立できるはずだと考えております。

◆今年度の協会計画 そこで、今年度の活動計画に基づき、協会の骨子をお話しいたします。

1. 保険制度改革/指導・監査対策 まず、個別指導や患者クレームの火種となっている保険制度の改革に向けて対策を行いますが、特に今回は、協会や日本歯科医学会で行ったタイムスタディ調査に基づいた歯科保険点数表を作成し、時間量方式に基づく診療報酬を要求していきます。

2. 返戻勉強会や社保講習会の充実 レセプト電子請求の導入によりさらに厳しくなる審査に対しては、返戻勉強会や社保講習会で保険の知識を高め、納得のいかない返戻、査定に対しては行政との懇談や要請を行うつもりです。

指導への対策としては、裁量権の行使がしやすいように弁護士帯同を広げていきます。

3. 医科歯科連携と学術研究会 医療研究会の介護保険改定にあたり、歯科の重要性を主張できるように協会型の訪問診療のモデルケースを構築して行こうと思います。活動として6年前から取り組んできました医科歯科連携を会員レベルで行うため、睡眠時無呼吸症候群の患者さんからの連携を進めていきます。

今年度は5回の学術研究会のうちの1つを日曜開催とするほか、少人数の研究会も検討していきます。

4. 介護保険改定対策 また、来年の介護保険改定にあたり、歯科の重要性を主張できるように協会型の訪問診療のモデルケースを構築して行こうと思います。

5. スタッフの雇用・定着 一方、雇用安定化対策としては、スタッフの雇用、定着を図るために、スタッフのやりがいを高める講習会や魅力ある職種であることをアピールして雇用につなげていくつもりです。

6. 患者トラブル対応 他方、最近、相談件数が増えつつある患者トラブルに対しても、訴訟や個別指導につながらないように、協会の優秀な顧問弁護士・税理士によるコンプライアンスに鑑みた適切な対応で問題解決に当たります。

7. 共済制度の充実 そのほか、共済制度に関しましては、休業保障制度の完全復活と団体ならではのメリットを活かし、無理のない掛け金で大きな保障が得られるものにしていきたいと考えます。世代交代の証としてアナログからデジタルへの移行を進めたいと考えますが、幅広い世代に対応すべく多くのメディアは用意するつもりです。前会長の中川先生は会員からの支持が高かっただけにプレッシャーはかかりますが、周囲には優秀なブレインがおりますので安心して若者らしい采配を発揮させていただきます。

8. 会長直通メルアドにご期待を 総会の席で会長となって初めて会員とお約束をいたしました会長直通メルアド(ウグイスライン)は、近々ホームページにて掲載いたします。

力量不足な点はこれで補っていきたいと考えておりますので、建設的なご意見をお聞かせください。

皆様と一緒に歯科界の活性化と地位向上のために邁進していくつもりです。

 今後とも暖かく見守っていただきますようよろしくお願い申し上げます。

                          2011年8月1日

 

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