中医協の医療経済実態調査は、どこまで歯科診療所の実態を反映しているのであろうか?まず、基礎数値である有効回答施設数が少ない。
調査対象歯科診療所数
平成17年個人642、その他113 計755平成19年個人593、その他118 計711これでは、偏りがあることは否めない。そこで、以下の結果である。
外来患者総数(括弧内は初診患者数)平成13年個人624.4 人(87.1人)平成15年個人447.4人(78.6人)平成17年個人553人(73.4人)平成19年個人501人(78.9人)平成13年その他1601.3人(167.8人)平成15年その他744.9人(118.8)平成17年その他850人(108.7人) 平成19年その他777人(120.7人)
以上のとおり、傾向としては、個人、その他とも外来患者総数は減少しているが、平成13年のその他の外来患者総数が突出している。また,平成15年の個人外来患者総数447.4人は少なすぎる。診療日数の違いを加味してもバラツキは極端である。歯科医師1人か2人、あるいは多数では、外来患者総数や初診患者数は当然、違ってくる。
つまり、歯科歯科診療所経済の実態を正確に反映していないことを示唆している。
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