平成20年度 国民健康保険(市町村)の財政状況等

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= 速報 =

1.市町村国保の財政状況(1) 収入については、保険料(税)収入は対前年度比18.8%(7,105億円)減となって いる。これは、平成20年度の後期高齢者医療制度の創設に伴い、同制度の被保険者となる75歳以上の者等が市町村国保から移行したことによる被保険者数の減少が主な要因と考えられる。

また、平成20年度には前期高齢者の財政調整の仕組みが創設されたため、前期高齢者交付金2兆4,365億円の交付があった。他方、経過措置を残しつつ、退職者医療制度が廃止されたため、療養給付費交付金(退職者医療に係る被用者保険側からの拠出金)は、66.9%(1兆7,774億円)減少している。

なお、(2)の支出減などの影響により、収入の一部を構成する国庫支出金は対前年度比6.9%(2,296億円)減となった。

(2) 一方、支出については、保険給付費は対前年度比0.2%(128億円)の微増となっている。また、老人保健制度が廃止され、後期高齢者医療制度が創設されたことにより、新たに後期高齢者支援金として1兆4,256億円の支出が生じたが、老人保健拠出金は20年3月診療分及び精算分のみとなり、85.1%(1兆9,074億円)減となった。

(3) 医療給付分及び介護分(介護納付金に関するもの)を合わせた収支状況については、収入合計(収入総額)は12兆7,166億円、支出合計(支出総額)は12兆6,451億円であり、それらの収支差引合計額は715億円となっている。

単年度収入(経常収入)12兆4,588億円から単年度支出(経常支出)12兆4,496億円を控除した単年度収支差(経常収支差)は93億円であり、さらに、これに国庫支出金精算額等(+109億円)を考慮した精算後単年度収支差引額は202億円となっている。

しかしながら、一般会計繰入金(法定外)のうち赤字補填を目的とする2,585億円を収入から除いた、精算後単年度収支差引額は、2,384億円の赤字となり、依然として厳しい財政状況が続いている。

なお、基金積立金等は、3,375億円となっている。

 

 

http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/02/tp0202-1.html

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