大阪で口腔インプラント学会開催される

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患者相談窓口ではインプラント関係の苦情は増えてはいない」

 第39回日本口腔インプラント学会学術大会は9月25〜27日、大阪国際会議場にて開催された。 1万人を超す学会員となった本学会は、今回「インプラント治療における医療安全・安心 」をメインテーマに大会長・市川哲雄(徳島大学教授)のもと盛大に行われた。 メインテーマに関連したシンポジウム「医療安全・安心における患者の声を傾聴し、医療者に求められていることを考えよう」では、NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLの辻本好子代表が、歯科に関する事例から、患者相談の傾向の紹介や、患者の心理の解説があり、注目された。 辻本氏は、患者は完璧を求めるが、医療には完璧なものはなく、だからこそコミュニケーションが大事であると述べ、特に歯科では、いきなりチェアに乗り、治療が始まると意志が伝えにくく、ミュニケーションが困難であるし、患者の満足度が得られにくい治療の種類に入り、不満や不安が蓄積しやすい傾向があるとした。 また電話相談からみると、これからの患者対応では、世代間のニーズが違っており、高齢者では「親切、丁寧、優しい、親切」が求められるが、団塊の世代では「根拠に基づく情報、人間関係」がポイントで、共通一時世代では「正解と完璧、個人主義」の傾向があり、若者世代では「マニュアル志向」の特徴があり、それを心得ておくべきだとアドバイスした。 また最近はインフォームド・コンセントから、インフォームド・アセント(了解)という言葉が使われており、関係意識も変化していることが述べられた。 会場からの質問では学会理事長の川添尭彬氏(大阪歯科大学教授)から、インプラント治療に関する相談事例は増えているか、との質問があったが、以前と変わらず一般歯科治療の方が多い、という答えで、マスコミなどの情報でインプラントに対する理解も進んでいると思うと述べた。

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