口腔感染、歯周病は結腸がんと関連か

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HealthDay News 2013年8月14日

フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)と呼ばれる一般的な口内細菌による感染が結腸直腸がんの一因となる可能性があることが、米ケース・ウェスタン・リザーブ大学歯科医学部歯周病学教授のYiping Han氏らの研究で示唆された。

 

フソバクテリウム・ヌクレアタムは結腸細胞に付着し、結腸がんに至る一連の変化を引き起こす可能性がある。Han氏らは、この細菌が結腸細胞に付着しないようにする方法も見出した。

 

Han氏は、「今回の発見により、新しい診断ツールとがんを治療・予防する療法の可能性が生まれた。この研究結果は、口腔衛生が良好な状態であることの重要性を示している。

歯周病患者では、フソバクテリウム・ヌクレアタムの濃度がはるかに高い」と述べている。

 

今回の研究は口腔感染と結腸がんが関連する可能性を示したが、因果関係を証明したものではない。研究論文は、「Cell Host & Microbe」8月14日号に掲載された。同誌にはフソバクテリウム・ヌクレアタムががん細胞の蓄積を早める可能性を示した別の研究者らの研究論文も掲載されている。

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