口腔ケアで寝たきりであった入院患者が歩きだす

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 9月18日の東京歯科保険医協会第10回メディア懇談会で、意見を求められた。 そこで、新人の川口浩衆議院議員、水野智彦衆議院議員がともに歯科医師として、訪問歯科診療に尽力したことを例に、「在宅を含めた施設での口腔ケアが大切であり、 この分野が国民からもますます注目され、期待される」と述べた。看護師たちに、口腔ケアの方法を教えるのも、一つの方法であるが、やはり 歯科医師と歯科衛生士が現場に出向いて行くべきである。 「どのような仕事をするにせよ、実際に学ぶことができるのは、現場においてのみである」 近代看護教育の産みの親のナイチンゲールの言葉には、それなりの説得性がある。 「国民歯科医療の向上は?」その答えは現場にあるだろう。石川県立病院(金沢市)では、入院患者に対する歯科衛生士による口腔ケアと義歯の洗浄をしている。 入れ歯を外し、スポンジブラシで口内の汚れをふき取る。歯や舌を磨き 、保湿ジェルを塗って約15分間の手入れをしている。加齢などで唾液が減る高齢者の口内は不潔になりやすく、肺炎を引き起こすケースが多い。 唾液の減少で低下する口内の浄化作用を助ける。高齢者は、自浄、抗菌作用のある唾液が減ると口内が汚れ、細菌などが誤って肺に入って起きる「誤嚥性肺炎」になりやすい。要介護者の直接死因の3割以上を占める、この病を防ぐのが口腔ケア。口内の乾燥や病気を防ぐと、咀嚼機能や舌の動きの改善につながる。同病院では外来でも、口腔機能向上の方法を記したカードを配っている。 口腔機能の向上で、栄養状態も改善され、寝たきりであった入院患者が歩きだしたことに、医科関係者たちが目を見張っている。 石川県歯科医師会も口腔ケアを定着させるため、訪問診療に力を入れ始めた。県内全域で、郡市の歯科医師会に連絡すれば近所の歯科医が自宅を訪ねる仕組みだ。
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