医療事故:県立4病院、2年ぶり減 ヒヤリ・ハット、5年連続増加「安全意識高まる」/群馬

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毎日新聞 2013年10月03日 地方版

群馬県病院局は、2012年度に県立4病院で起こった医療事故が前年度比119件減の887件で、2年ぶりに減少したと発表した。

患者に実害を与える前に誤った医療行為が発見された「ヒヤリ・ハット」は同243件増の3873件で、現行の調査方式になった07年度から5年連続の増加。県は「医療安全への意識が高まった結果。小さなものを早期に発見して積極的に報告することで、重大事故防止に役立っている」と分析している。

同局によると、対象病院は、心臓血管センター(前橋市)▽がんセンター(太田市)▽精神医療センター(伊勢崎市)▽小児医療センター(渋川市)。

医療事故は傷害の程度や継続性によって6段階に分類され、死亡、または後遺症や障害が残る上位3段階の該当はなかった。

内容別では、医療事故は「観察」が最多の275件、次いで「転倒・転落」が185件、「チューブ類の使用・管理」が146件などとなった。

具体的なケースとして、「外泊中に自宅で自傷行為に及び、救急搬送された」(観察)▽「夜間にトイレで転倒し、右足の骨を折った」(転倒・転落)▽「アルコールを使ってはいけない患者にエタノール消毒をし、皮膚にかゆみを伴う膨らみが出た」(その他)−などが報告された。

(喜屋武真之介)

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