医療ミス、2億円賠償へ 香川県立病院
共同通信社 9月5日 配信
香川県は5日、2008年8月に県立中央病院で顎変形症の手術を受けた後、意識不明の寝たきり状態になっている県外の20代男性に対し、術後管理に過失があったことを認め、損害賠償金約2億2千万円を支払うと明らかにした。
病院によると、受け口治療であごの骨を切った2日後、気道がふさがり心肺停止状態になった。院内の連絡ミスで麻酔医の到着が遅れ、低酸素性脳症による障害が残った。
07年11月に同様の手術をした後に容体が急変して障害が残った県外の40代女性とも、和解に向け交渉しているという。
病院は再発防止策として麻酔医が常駐する集中治療室(ICU)での経過観察期間を延長し、院内の緊急一斉放送を24時間態勢にした。
塩田邦彦院長は「いずれも手術自体に問題はなかったが、術後管理に問題があった。心からおわびする」と話した。賠償金のうち2億円は保険、残りは県費を充てる。
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