医事紛争の患者は女性11人、男性5人の割合

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他院の歯科医師の診断・指摘などが影響 東京都歯科医師会の医事処理から <主な新規事例> 1)作製した金属床義歯が適合せず、大学病院を紹介。新たに作製するも思わしくなく、その後、他院で上顎に骨折があると診断され、その原因は当院が作製した義歯であると主張。慰謝料を支払う旨の念書を書かされる。男性70歳紛争発生:平成20年7月4日2)平成10年10月、ポーセレンブリッジを装着するも、]3年後、脱離により来院。ブリッジタイプは不可と考え、コーヌスタイプノデンチャーを装着。しかし、平成15年に歯牙破折にて抜歯。平成17年にP急性発作で抜歯となり、その原因は補綴物の不具合にあると主張。今後の治療費を請求される。男性60歳紛争発生:平成20年6月20日3)咬合調整を行う際、承諾なしに上顎大臼歯を削去し、その結果、咬合面が平坦になり咀嚼しにくくなった。隙間ができて息が漏れる等の不具合が生じたとして、相手方弁護士より照会書が届く。男性61歳紛争発生:平成20年6月27日4)前装冠の審美性を主訴に来院。ファイバーコア及びオールセラミックスにて補綴処置を完了するも、1か月後、違和感を訴える。補綴物を除去し、根管治療を行ったが、違和感、咬合痛取れず、アンプターを行ったところ、かなりの骨吸収を認めた。以後、経過を居っていたが、他院で診てもらったところ、「根尖部に傷があるが、土台を外す時に傷を付けたのだろう」と言われたとして、突然、抜歯後の治療費を要求される。女性40歳紛争発生:平成20年7月10日5)メーズアタッチメントが原因で舌癌になったとして慰謝料を要求され、平成19年3月に示談成立。ところが、平成20年5月、舌癌が原因で頸部リンパ節への転移したとして、損害賠償請求の書面が届く。その後、地裁より訴状の送付あり。男性63歳紛争発生:平成20年5月25日6)平成15年11月に装着したエステニア前装冠が脱離したため、他院を受診したところ、模造品だと指摘されたとして、平成20年4月、カルテのコピーを要求。翌月、内容証明郵便にて材質と形態についての質問書が届く。回答書を送付するも納得せず。その後、相手方弁護士から慰謝料請求の通知書が届く。女性57歳紛争発生:平成20年4月23日7)平成17年8月インプラント埋入後、麻痺発現。インプラントが下顎管に接していることが判明し、除去。ステロイド剤を投与するも改善の兆候がなく、1か月に2回、炭酸ガスレーザー及びストマレーザーの照射を行う。平成20年7月、大学病院で診察を受けた結果、改善は期待できないとの報告を受ける。女性73歳紛争発生:平成20年7月25日8)インプラントを埋入するも、早期に脱落、上顎洞内に陥入。後日、相手方弁護士から、インプラント治療が困難な症例であったにもかかわたず施術したとして、治療費の返還及び損害賠償請求の通知書が届く。男性73歳紛争発生:平成20年2月1日 9)インプラント埋入の際、動脈を損傷したとして、相手方弁護士より損害賠償請求の通知書が届く。女性79歳紛争発生:平成20年12月3日 10)治療中にFCの付着に気付かず、火傷をおわせてしまい、「痕が残ると病院で言われた。今後、どうなるのか」と患者の両親に問われた。女性3歳紛争発生:平成20年12月8日 11)保険診療報酬の水増し請求及び歯科医師免許を有していない者による違法診療行為である」との告発が患者からあったとして、新聞社から取材申し入れの書面が届く。女性42歳紛争発生:平成20年10月22日     16件の事例中の患者は、女性11人、男性5人。昨年と同様に女性の患者とのトラブルが多いが、他院の歯科医師の指摘などが紛争の引き金にもなっていた。
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