加藤武彦さんが総義歯臨床の真髄を披歴

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顎堤吸収の著しい症例(難症例)とどう向き合うのか

  

第94回河邊臨床教室が5月13日、東京・水道橋の東京歯科大学の会議室で開かれた。

今回は、話題を提供する愛知徹也さんが欠席した。

ミーティングはフリートーキングになるはずであったが、加藤武彦さん(横浜・開業業)が飛び入り参加して、顎堤吸収の著しい総義歯にどう向き合うかで症例を発表した。

また、筋圧中立帯理論によるデンチャースペース義歯について紹介した。

加藤武彦さんは河邊清二さんの弟子の一人であり、デンチャースペースの考え方と治療用義歯の応用を基本に、印象から重合に至るまで維持、安定をとことん追求している。

『患者さんの要求に応え、安心して食べられて、生き生きと健康な笑顔を獲得する』をコンセプトにする加藤武彦さんの総義歯臨床の真髄が披歴された。

加藤さんは、「私がなぜこの方法を採るようになったのか。従来法で苦労しながら製作したが、患者さんに満足を与えることができなかった」と述べた。

そして、「顎堤吸収の著しい症例(難症例)では、旧来のセオリーでは当てはまらない。そこで新しい指針が求められる」とした。

しかし、師である河邊清二さんはそれをすでに実践していたことが、弟子たちのこの日の証言で確認された。

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