入れ歯を着用したときに、かむ力がどのくらいあるのか

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グミでかむ力測定

入れ歯検査、先進医療に 

47news(共同通信) 7月2日 配信

 

入れ歯を着用したときに、かむ力がどのくらいあるのか、お菓子のグミゼリーを用いて簡単に検査する手法を日本歯科大の志賀博教授(補綴学)らが開発した。

検査は数分で済み、結果は数値で示される。入れ歯は口内で安定し、きちんとかめているかどうかを定期的にチェックして調整することが重要。新手法は費用の一部に保険が使える国の先進医療にも認められ、普及が期待される。

これまではピーナツなどをかみ砕き、粉砕の度合いを調べる方法などが研究されてきたが、煩雑で時間がかかるのが難点だった。志賀さんらは重さや形を一定にでき、衛生管理も楽なグミゼリーに着目。かむと溶け出すゼリー中のグルコース(糖の一種)の量を測ることにした。検査用のグミゼリーは2グラム中に5%のグルコースを含む。これをかみやすい側の歯で20秒間かんだ後、10ccの水を口に含んで一緒に吐き出す。水のグルコース濃度を測定器で調べると、瞬時に結果が出て、正常かどうか判断できる。唾液の量の個人差などはほとんど影響しないという。

志賀教授は「入れ歯をつくる前後や調整の後にこの検査をすることで、患者の主観に左右されがちだったかむ力の評価を客観的に行うことができる」と話している。

かむ力の検査では、この手法以外に、頭部に装置を着けて下顎の運動機能を評価する方法も先進医療になった。

厚生労働省によると、両検査は6月現在、日本歯科大病院(東京)のほか、東北大病院(仙台市)、新潟大医歯学総合病院(新潟市)、明海大病院(埼玉県坂戸市)、大阪歯科大病院(大阪市)が実施施設だ。

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