先進医療技術と歯科保険新技術のギャップ

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東京保険医協会が2008年改定向け、厚生労働省に提出した「医療評価提案」は、1)顎関節症の理学療法、2)院内感染防止加算、3)歯周外科治療におけるエナメルマトリッククス蛋白汁質(エムドゲイン)を応用した再生療法の3技術であった。しかさい、2008へ改定の新規医療技術は、2技術とも大幅な不採算であり、せっかくの新技術も、患者のために治療ができなかった。歯周組織再生誘導手術(GTR)が、2006年に導入された先進医療技術。1件当たり55960円だった。これが技術料760円、材料料14540。何で56000円が保険にいれたると何故15300円になるのか?レーザー応用による齲蝕除去・スケーリングの無痛治療法は、高度先進医療技術で1件当たり5713円であったが、2008年4月に改定では1400円。しかも、レーザー機器は628万円で、1機種のみで他の機種はダメ。従来の方法よりはるかに多くの時間をようするのに、使用できず宝の持ち腐れになっている。 5713円であったものが、何故、保険に入ると1400円になるのか?また、20点の新設。 200円ではレーザー機器の費用はどこから出るのか?一方、接着ブリッジによる欠損補綴は、先進医療技術で1件当たり47293円。 2008年4月改定で補綴時診断から装着まで49700円。これは妥当と思われる。厚生労働省の言い訳厚生労働省保険局医療課医療係に電話で問い合わせたところ、先進医療の費用と保険の費用の格差については、「一概には言えないが先進医療は消耗品などすべて含まれ手いるため。保険診療は技術料のみ」とのことであった。「ギャップの説明には、納得できない。保険に新技術が入っても使えない」以上が、東京保険医協会の見解であり、疑念であった。
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