住民から望まれる歯科衛生士さんの開業の実現を

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昨日は、歯科大学歯学部を訪問、知人のO教授と懇談した。

「青森県八戸の歯科衛生士学校(2009年4月に開校)ができる時は、地元の歯科医師会反対しそうですが、なぜ、反対したんでしょうかね?」と話題にした。

「歯科医院のスタッフの人件費が上がるので、反対したんだろうね」

「そうでしょうか?」

「地方では、歯科衛生士の定着率はいい」

「そうですか」

「愛知県は働く場所が多いので、全国で一番歯科衛生士の定着率が悪い。東京、大阪もそれに近い傾向がある」

O教授は作成した図式で説明した。

日本の西側は歯科衛生士の定着率は良くて、東側は悪い、という結果が図に出ていた

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「歯科衛生士に働きたくない理由など『本音』を聞く」

そうですね。 院内ラボに居た時は、何人もの助手さん達がインレークラウンの咬合調整からセメント合着までやっていましたからね。

今でも印象などや合着後のセメント除去を助手がやるのを普通に見かけますよ。

自分が患者になっても同じですから。

歯科衛生士さんの一人開業について、これ、看護師さんの一人開業についても同じですが、個人レベルではそれぞれの開業に理解や支援をする歯科医師や医師は多いのですが、これが組織での対応となると途端にハードルが高くと言うかそれぞれのご都合が露骨に出てきますね。

日歯連盟定例記者会見、歯科衛生士法改正で職場流出に懸念

http://www.ikeipress.jp/archives/3773

この記事などは、そのまんま歯科医師会側のご都合ですよね。

歯科診療所の経営環境なんたらとおっしゃっていますが、要はただでさえ少ない歯科医療費の枠から、歯科口腔ケア関連で歯科衛生士が直接持って行ってしまっては、歯科医師の食い扶持が減るから困るよということですね。

東日本大震災の被災地では、早い時期からお医者さんらが自腹で歯科衛生士さんを現地に送り込んでいました。

今も点在する被災地で支援活動を続けているチームの皆さんにエールを。

現状では、医師からの指示や監督責任下での口腔ケアや嚥下などのケアを保険請求出来る仕組みは存在しないようですが、歯科の縛りがなくなれば、むしろ歯科から診療報酬を得ようとはしなくなるのではないですかね。

歯医者さんやお医者さんの都合で決まるのではなく、住民から望まれる歯科衛生士さんや看護師さんの開業の実現を望みたいですね。

コメント投稿者: G3

 

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