今回の目玉は周術期における口腔機能の管理

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既報のとおり東京歯科保険協会の2012年度診療報酬改定「新点数説明会」が3月26日、東京・文京区の文京ジビック大ホールで開かれた。

3月29日も、同様の説明会が東京・中野区のなかのZERO大ホールでも開かれる。

主催者の松島良次会長挨拶についで説明会、質疑応答が行われた。

http://www.youtube.com/watch?v=EW3XpwBMZxA

<主催者の松島良次会長挨拶>

今回の改定はプラスの1.7%、前回はプラスの2.0%で少ないが、2回連続のプラス改定だったの少しは評価をしなければならないが、前回は2%の改定で売上げが増えたという先生方は多分あまり多くはないのではないか。

その後の調査で分かったであるが、1.4%のプラスでしかなかった。

原因をよくよく考えると前回の改定は初診とSPTであり、初診とSPTの算定が

多くなければ、あまりプラスにはならなかった。

また、集団的個別指導で、点数を下げろと言われてしまいと、どうしても算定しなくなったり、いわゆる萎縮診療になってしまてった。

このために2%にいかなかった大きな原因か思っている。

そこで今回の1.7%プラスも、先生方が新しく導入されたものを算定していかないとプラスにならないと思っている。

今回の目玉は、周術期における口腔機能の管理だ。

これは手術の前後で算定できる。

我々歯科医が歯科治療を含めた口腔管理を行っていくものである。

説明ではなかなか理解ができないかと思うが、よく考えると我々歯科医師が全身麻酔の周術期に組み込まれたことに意義がある。

これを我々が算定していかないとますます医科との格差が多くなってくる思う。

勉強して算定していってほしい。

SPTについてもこれから説明があるが、これは算定しやすくなったというよりは、レセプト枚数がどんどん溜まっていくことだ。

といことは平均点数が下がっていくことになるという効果もあるのではないか、と思っている。

リスクがまったくないということではないので、このリスクを少しでも減らすためには、保険の知識を高めていくしかないと思う。

また今回、インプラントが保険に導入されたが、我々開業医は保険で扱うことはできない。

病院の先生方以外請求できないので、間違いがないようにしてほしいと思う。

我々がインプラントを行う時は自費と保険でいわゆる混合診療の問題として、色々悩むことがあるかと思う。

4月からそういった混合診療の問題とか、それから医科歯科連携の問題に腰をすえてもらいたい。

正しく理解して、正しく運用を行っていただくよう心からお願いしたい。

 

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