今、一般歯科開業医が知るべきこと
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第29回日本顎咬合学会学術大会・総会は6月11、12の両日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれた。
既報のとおり、今回のテーマは「歯科医療の新しい環境と価値創造」。
招待講演、歯科医師シンポジウム、歯科衛生士シンポジウム、一般講演、メーカーシンポジウム、ランチョンセミナー、公開フォーラム、ポスター発表、セミナー、テーブルクリニック、企業展示など多彩な内容であった。
セミナーでは、歯科界 明るい未来への提言〜歯科がささえる健康長寿—日本の再興の鍵は「歯科」がにぎる〜(高橋英登さん)で明るい話題が提示されたが、このあとの「今、一般歯科開業医がしなくてはいけないことと知っておかなくてはいけないこと」では、現実的な暗い歯科界が浮き彫りにされた。
下川公一さんが講演をした。座長は俵木勉さん。
詳細は後日、掲載。
ポイントは以下。
歯科界何が問題であるのか?
<日本歯科医学会 その1>
歯科治療の学問化が治療結果に反映していない。
各歯科大学・歯学部附属病院で行われている臨床の長期経過のデータが全くない。
各大学・歯学部それぞれの研究論文と臨床データとの照合がなされていないため、そのエビデンスに信憑性がない。
保険診療点数改定の際、行政(厚生労働省)は日本歯科医学会に意見を求めているが、臨床現場に混乱を招くだけで、現状は本当に困惑している。
<日本歯科医学会 その2>
歯科医療の立場としては、無駄な論文が多すぎて、全く臨床現場で患者さんの役に立つものが少ない。
各学会が認定する認定医・指導医の多くは、研究論文の業績重視の結果、臨床経験に乏しい人が多いが、患者さんの信頼を裏切ることにならないのか?
レーザー治療が保険に導入されるような全くバカげた非常識なことを、平気で行う体質があるが、なぜ日本歯科医師会は抗議をしないのか。
<一般開業歯科医師の願望>
全ての患者さんから絶対的信頼を得る。
全ての治療において、良い結果を得る。
全てのコ・デンタルスタッフから尊敬される。
全てのコ・デンタルスタッフが勤務条件、給与に納得し満足して働いている。
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