災害時 迅速に医療活動 松山市と市歯科医師会が協定
産経ニュース 2012.7.24 02:11
大規模災害に迅速に対応し、円滑で適切な歯科医療活動を行おうと、松山市と市歯科医師会は23日、災害時の医療救護活動に関する協定を締結した。
昨年3月11日に発生した東日本大震災では、30万人以上の人々が避難。
しかし、想定を超える揺れと津波で交通が遮断されるなどし、初期の救護体制の遅れが問題化した。同市ではこれまで、災害時の医療救護班を市歯科医師会に要請する場合、愛媛県歯科医師会を通す必要があったため、情報のやり取りに時間がかかることが懸念されていた。
今回の協定により、同市が市歯科医師会に直接医療救護班の派遣要請が可能になるほか、緊急時にやむを得ない場合は、同市の要請がなくても市歯科医師会の判断で派遣できるようになる。市歯科医師会は今後、災害時の歯科医師の活動指針を策定する。
この日は、市役所で同市の野志克仁市長と市歯科医師会の石崎一成会長が協定書に調印。石崎会長は「口腔(こうくう)内の応急処置は非常に重要。
また、亡くなった方の歯形による身元確認も迅速にできるようになるため、今回の協定は大きな意義がある」と話した。
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