レアメタルの回収など資源の有効利用にも取り組む—佐賀大

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医療機器のリサイクルを促進 佐賀大

読売新聞 2013年9月19日

佐賀大は、県と県医療センター好生館(佐賀市)と連携し、廃棄される医療機器のリサイクルを目指す取り組みを始めた。

一部の医療機器には鉛や水銀などの有害物質が含まれ、解体時の安全確保が難しい。

このため、安全に処理するために基準を作るという。

 

同大によると、エックス線機器など医療機器のリサイクルに特化した基準作りは全国初。医療機器は、リサイクル制度が確立している自動車や家電と異なり、産業廃棄物として処理されている。

 

処理を行うリサイクル業者には、有害物質が含まれる場所や再利用できる部分など機器に関する情報があまりなく、製造するメーカーも販売後の追跡調査ができていない実情がある。

 

好生館では、5月に新築移転をした際に不要の医療機器が大量に発生。

業者に安全に処分してもらうだけでなく、レアメタルの回収など資源の有効利用にも取り組もうと、佐賀大などと調査することになったという。

 

今後、メーカー側に有害物質が含まれる場所などの情報提供を求め、リサイクル業者は処理結果を公表してもらうことで、標準的な処理基準を作成していく方針で、来年3月までに報告書にまとめるという。

 

佐賀大の児玉宏樹准教授(分析化学)は「医療機器のリサイクルが地域で進めば、経済効果が期待される。

将来的には、国内外での基準となるようなものを作りたい」と話している。

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