インプラントを埋入し自然な審美修復

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  歯科学研究会インプラント部会第4回学術集会から「複雑な症例においてインプラントを使用し高い審美結果を得るために」Fernando Rojas-Vizcaya,DDS,MS(University of North Carolina,U.S.A)複雑な症例におけるインプラントを使用したフルマウスリハビリテーションは、インプラントチームにとって大きな挑戦である。そして、多くの場合、インプラントを埋入し自然な審美修復を行うために硬組織と軟組織の移植が必要となる。このプレゼンテーションでは、アストラテックBio Management Complexの利点に基づく複雑な上顎フルの即時埋入/即時荷重治療のガイドラインと術式を紹介する。 この術式では、可能な限り移植を避け治療計画を簡素化するために、審美ゾーンの最根尖頬側骨レベル(MABL)を症例分析と治療計画立案のリファレンスポイントとして使用する。私の話でキーポイントになるのは、どのようによい審美性と機能性インプラントによってもたらせることができるか。どのようにデザインするかである。 まず、成功の鍵となるのは、補綴物、歯頸部のカントワーである。私が最初に考えるのは、接縁の位置と骨縁の位置である。次に私が考えるのか歯冠頂である。どこに理想的な歯冠の位置を持ってくるかだ。そして辺縁をどこに持ってくるかを考える。人工歯冠辺縁をリファレンスポイント(参照点)に持ってきて、頬側辺縁から3mm下方にインプラントが歯槽骨に合うように、かつ2mm舌側、あるいは口蓋側にインプラントの頬側が位置するように設定する。骨量が少ない場合は、当然、人工歯冠の長さは理想のものより長くなる。したがって、最終的補綴は最初のインプラント治療のデザインが決定してしまう。もし、歯科技工士がノーマルサイズのクラウンを作った場合、模型上では非常にいいが、口腔内に入れた場合、けしていい結果はもたらさない。おそらく、歯科技工士は理想的な歯冠頂を確立するために、顔面との調和性を無視するからである。 審美は歯牙の部分と歯肉の両方の部分が必要になる。歯冠の部分は歯科技工士の仕事になる。歯科医師としての仕事は、歯肉の審美性をいかに確立するかということになってくる。歯間乳頭の高さや健康な歯肉などの複雑な構成要素が必要となってくる。複雑な上顎フルマウスでも同じプリンシパルが適用される。中切歯と犬歯の歯肉辺縁の接線に対して、側切歯は低い位置。また、左右は対称性を保って作製する。私は最初めに、模型上で歯肉部分の審美性を確立する。 口腔内にこれを装着して、審美性を獲得するわけである。私がインプラントを植立する前に、いわゆる辺縁の位置をあらかじめ決めておき、これに基づいてインプラントを植立する。それは辺縁の位置から3mm下方にインプラントを植立する。上顎前歯部の審美性を確立する上で、患者の評価をする。まず、歯と顔の調和で、歯科技工士の役割となる。また、新義歯は口腔、口唇と調和する必要があり、かなりの部分は歯科技工士の役割である。歯科医師の役割は、微細なレベル、特に歯肉辺縁の部分のデザインに関したものだ。非常に微細な歯肉辺縁部分に関して、我々歯科医師は考えなければならないパーツがいくつもある。インプラントであり、サポートする骨である。また、歯肉であり、人工歯冠である。歯科医師は狭い領域をデザインすることになる。人工歯冠の頬側辺縁で、これが参照点となる。参照点から3mm下方にインプラントのトップを維持させ、2mm口蓋側にインプラントを植立することで、唇側の歯槽を保護する。理想的な接縁からインプラントトップまでの距離が14mmになるように位置する。そして人工歯冠を11mm、参照点から3mm下方にということになる。軟組織の形成に関しては、場合によっては骨の削去を行う。また、圧迫の行い歯肉の形成をする。歯肉の彫刻をするが、これはいつやるのか。インプラントを入れる前か、治療中にやるのか、あるいはインプラントを入れたあとにやるのか。インプラントをやる前に歯肉の彫刻をしたケース。インプラント治療中に操作することができる。歯肉形態を誘導するためのプロビジョナルレストレーションをする。(歯頸線と歯間乳頭の位置はほぼ左右対称とすることで、審美的にする)また、抜歯後に待ってからインプラントをする。抜歯即時に埋入する。一般的に待ってインプラントを埋入する。私としては設定された理想的な位置から、3mm深い位置にインプラントを植立したいわけである。オッセオインテグレーションが確立した後にプロビジョナルレストレーションを行っている。最初にデザインした位置に歯肉の辺縁がきている。(以下複雑な症例において、インプラントを使用し高い審美結果を得たと症例を示した)
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