『歯科改革提言』を示し議員たちに理解してもらう

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東京歯科保険医協会が第38回定期総会を開く

   

 東京歯科保険医協会の第38回定期総会が既報のとおり6月19日、東京・渋谷区道玄坂の渋谷エクセルホテル東急で開かれた。

第1号議案2009年度活動報告、第2号議案2009年度決算報告、第3号議案2010年度活動計画案、第4号議案2010年度予算案を上程し、賛成多数で決めた。

また、第5号議案総会決議案を諮り、賛成多数で採択した。

なお、「21世紀にふさわしい歯科改革提言(案)」を説明し、会員の意見を求めた。

はじめに、物故会員に対して黙祷を捧げ、浅井副会長の開会の辞についで、中川勝洋会長が以下挨拶をした。

 

<中川勝洋会長の挨拶>

今、浅井副会長から話(開会の辞)があったとおり、昨年の政権交代以降初めての診療報酬改定を迎えた。

久しぶりに、歯科は2.09%引き上げで一応、プラスになっている。

まだ、その実感がないのが現状かと思う。

平成18年度のすさまじい診療報酬改定マイナス改定以降、協会は様々な取り組みをしてきた。

その改定以降、民主党の円より子参議院議員とのコンタクトができ、国会内で学習会を開き、ある面では官僚を呼び参加していただき、歯科医療の現状はこうなのだ。

何故、このような改定がされたのか、という話を続けさせていただいた。

そこで平成20年度の改定では、そこのところの是正ができたという部分もあった。

それ以降も、学習会を含めて活動を続けてきた。

たまたま、昨年の状況で民主党が政権を取るこことなった。

今日渡辺恒雄さんの講演「55体制の終焉とこれからの日米関係」にもあったが、体制が大きく変わった。

現在、歯科医師の国会議員が4名いる。

その人たちとのコンタクトも十分取らせていただいた。

ほかの議員を含めてお願いをしたのは、何としても医科と歯科との差をつけてほしいと、これは何故かというと、平成18年以降の協会の検討の中では、どうして歯科がこのようになってしまったのかを考えた。

やはり、人と物とお金の3つのポイントが出てきた。

人は歯科医師の需給バランスの崩れの問題だ。

物は何かと言うと、しかには新しい技術が入ってこない。

旧態依然とした治療をやらざるをえないという問題。

お金の問題は、歯科が1996年以降、2兆5000億円で横ばいで医療費が伸びていない。

その原因は何なのか? 

そのような現状のなかで勉強をしていった結果、一番の問題は、医科、歯科同率の改定で、結果的に色々なギャップができた。

医科と歯科では診療の形態が違う、という認識のもとに医科としかに差をつけてほしいとお願いをしたわけである。

10何年ぶりかで、医科、歯科の改定率に差がついた。

政府側も、医科と歯科では技術面で差があると認め、今回の改定では差をつけた。

協会が各議員に説明してきたことが、理解をしていただけたのかと思うが、次回の改定へ向け、今後も議員との話合いができるかどうかが、ポイントになると思う。

議案としてのちほど出てくるが、『21世紀にふさわしい歯科改革提言(案)』を示すが、議員たちに理解してもらうツールとして是非、成案としてまとめたい。

歯科保健になるかどうかであるが、人と物とお金の部分で法的にも整理しておきたい。

これを今年度の活動の柱として、注力していく方向で考えているところである。

先生方から色々なご意見をいただきたいと思っている。

よろしくお願いしたい。

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