「食のバリアフリー」を目指す専門相談窓口は国内初

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「飲む」「かむ」初の相談窓口 高齢者ら支援

琉球新報 2013年10月6日(日)10時45分 

NPO法人バリアフリーネットワーク会議(沖縄市、親川修代表)はこのほど、高齢者や障がい者が抱える「飲む」「かむ」など、食べることに関する悩みを相談するための専門窓口「県介護食相談支援センター」を、沖縄市照屋の銀天街内に開設した。

県の「県地域支え合い体制づくり事業」の一環で「食のバリアフリー」を目指す専門相談窓口は国内初。

本人や家族、介護専門職や外食産業従事者ら関係する全ての人が無料で相談できる。

電話で事前に相談内容を伝えた上で予約する。介護食や食事介助、口腔(こうくう)ケアなど個々の相談内容に応じて、歯科医師・歯科衛生士・言語聴覚士・管理栄養士が専門的に助言する。

管理栄養士の大矢富子さんは「おいしいものを食べたり、食べさせたりする正しい知識、料理法、食べさせ方、口腔ケアを紹介したい」と話す。

センターでは、口腔ケアのための「スポンジブラシ」や、食べた人がむせないように料理にとろみをつける「とろみ剤」など多くのグッズのほか、各種資料もそろえている。

食べて飲み込む、という動作がうまくいかないために、誤って肺に飲食物が入り、肺炎を引き起こす例(誤嚥(ごえん)性肺炎)も多いという。また、口内を清潔に保つことで、万が一、飲食物が肺に入っても誤嚥性肺炎を予防できる場合もある。

代表の親川さんは「特に自宅で介護をしている人へは知識や情報が行き渡りにくい。ぜひ来てほしい」と呼び掛けた。

予約は(電話)098(989)8411(午前9時から午後9時まで。日曜日は休み)か、ウェブサイト(http://syokubari.org)で予約できる。離島など遠方の場合は電話相談も受け付けている。

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