いまからできること
「放射線と歯の話」と題して、講演会合とシンポジウムが10月5日、千葉県の松戸市民会館で開かれた。
この日は、市制施行70周年第40回「松戸まつり」が開かれ、街は賑わっていた。
松戸市民会館に集った市民は150名余、幼児をともなった母親たちも多く、放射線被曝への関心の高さがうかがわれた。
原発の事故に伴い、脱落した乳歯を保存する運動を行っている「乳歯を保存するプロジェクト」が企画した集いであり、乳歯中のストロンチウム90の計測の必要性が訴えられた。
以下、「放射線と歯の話」の主なポイントだった。(後日、詳細を掲載予定)
「乳歯を保存するプロジェクト」の目的
1)倫理的に取得できる唯一の石灰化生物組織
2)子どもの歯の内部被曝量の検査
3)将来、疾患が出たときのために、被曝の証拠として保存
4)内部被曝と疾患の関係を30年後どころか100年後におよぶ長期・研究
運動の方向性
1)国が責任を持って全国的な「子どもの歯」の調査をする
2)ホットスポットのある自治体、原発のある自治体が調査に取り組む
3)歯科医師会、産婦人科学会、小児科学会、内科学会にも呼びかけ、国を挙げて取り組むべき
課題
4)安定した組織に委託し、さらに国や自治体の協力を得るとともに長期研究が必要
◎自宅での乳歯保存を訴える
◎登録サイトを立ち上げるので登録
◎疾患記録
◎一本「乳歯保存プロジェクト」に提供
◎乳歯の放射線内部被曝マップ作りに協力してください
奇形児が将来生まれるかもしれない。
子どもの命を守るのは大人の責任
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<参考>
プロジェクト代表:きょうどう歯科 新八柱 所長 藤野 健正(歯科医師)
http://kyoudoushika.dentalmall.jp/entry_p3.html
お子さまへの放射線が気になる方へ。
福島原発事故後に抜けた全ての歯が対象になります。
抜けた乳歯は、ご自宅でも保管することをお勧め致します。
◎脱落乳歯の保存の必要性について、自治体に働きかけも行っていきます。
現在、受領している歯の本数:320本
ドイツ・スイス放射線測定所訪問(2013年5月28〜6月2日)記−藤野健正
・ドイツ放射線防護教会・ベルリン市放射線測定所を訪問
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・スイス・バーゼル州立放射線測定所訪問
私たちの「乳歯保存プロジェクト」の取り組みにとっても高い評価を示してもらえ、
持参した乳歯80本のSr‐90分析測定依頼を快く引き受けてもらうことができた
東北大学とのタイアップ
東北大学歯学部篠田壽名誉教授が発起人である「歯を用いた被ばく量解析プロジェクト」とタイアップ。
乳歯200本の測定を依頼中。
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