信濃毎日新聞 2013年9月20日
信州上田医療センターに開所した口腔ケアセンター
国立病院機構信州上田医療センター(上田市緑が丘)は、がんなどの重症患者の手術、治療の前後に口腔(こうくう)内を清潔にする「口腔ケアセンター」を院内に設け、19日に開所式をした。県内の病院で、歯科口腔外科とは別に独立したケアセンターを設けたのは初めてという。
口腔ケアは、手術などで免疫力が低下した患者の合併症を防ぐ効果があるとされる。ケアセンターを歯科口腔外科と別に設けることで、患者の待ち時間が短くなり、プライバシーも守りやすくなるという。
同医療センター2階のケアセンターは広さ30平方メートル余りで、治療台2基を備えた。整備工事費は約1700万円。歯科口腔外科の医師と歯科衛生士が1人ずつ常駐し、手術や化学治療を行う患者らに歯磨きや虫歯の治療などの処置をする。
同医療センターの森哲夫院長は開所式で「今後がん治療にも力を入れていく病院として、口腔ケアセンターもしっかりと支えていく」とあいさつした。
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