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ニュース

2009/11/17

学会・学術

虫歯になりやすい人の性格の傾向

専門誌「Community Dentistry and Oral Epidemiology」で発表された情報から。ニュージーランドの大学研究者らが若者1,000人超を対象に「歯に対する不安度」を調べた。すると、虫歯になりやすい性格の傾向が浮かび上がってきたという。 この研究は、ニュージーランドのオタゴ大学の研究者グループが15歳から32歳の1,037人を対象に調査。科学情報サイト「インサイエンシズ」によると、研究ではまず「歯に対して不安を感じているか」を質問。そして「不安を感じる」グループと「不安を感じない」グループの2つに分けた上で、それぞれそう思い始めたのが「小さいころから」「10代から」「大人になってから」の3つに小分けにし、計6つのグループを構成した。そして、各グループの歯の状態と性格との関連性を調べてた。まず研究者らが注目したのは、4分の1の人が当てはまった「不安を感じるグループ」の歯の状態。小さいころから不安を感じていた人の多くは、5歳前後で虫歯になって歯科医院への通院経験があった。同様に10代からの人は15歳前後で虫歯に、大人になってからの人は26歳から32歳の間で虫歯になった人が多いという。オタゴ大学口腔科学部のマレイ・トムソン教授は、このグループに属する人の特徴に「高所やクモなど、ほかにも何かしら不安を持ち、神経質」(英情報サイト・デンティストリーより)な傾向があると指摘している。研究の発表では、「こうした不安を持つ人は、受診や治療の見通しを恐がり、なかなか歯医者に訪れない」という。その結果、「このグループの人は歯の状態が悪くなるまで歯科に行かず、どんどん心配が募る悪循環に陥っている」と、トムソン教授は解説している。一方で、「不安を感じていないグループ」は「たくましい個性があって物事に対処しやすい傾向にあり、ほぼ大多数の人に当てはまる」。ただこのグループの中では、「大人になってから不安を感じなくなった」という人が13人と、非常に少ないケースであることを発見。研究者らは「このカテゴリーに当てはまる人を、さらに研究したい」と、課題としてあげた。トムソン教授は、「研究結果を市民や歯科医に理解してもらい、虫歯を悪化させないようにそれぞれ注意してほしい」と話している。

医科歯科通信記者

長年にわたり歯科界の動きをチェックし、鋭い視線で切り込みます。茨城県出身。(医科歯科通信)

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