共同通信社 10月16日 配信
静岡県は15日、同県伊東市で診療所を開設している50代の男性医師が、肺結核の症状が出ていたにもかかわらず、8月から9月にかけて、マスクをしないまま県内外の男女635人を診察していたと発表した。
結核は空気感染するため、県は感染症法に基づき、受診者のうち高齢者や乳幼児、糖尿病患者などに対して今後、健康診断を実施する。
他の受診者には説明会を開き、健康相談に応じるほか、熱海保健所に専用の相談窓口を設けた。
県によると、医師は8月中旬からせきなどの症状が出始め、今月2日に結核と診断されて入院した。マスクをしなかった理由は「風邪だと思っていた」と説明したという。15日時点で、医師の周辺で結核の感染者は確認されていない。
県は受診者全員に医師が結核に感染していたと伝えたことなどを理由に、診療所名を公表しなかった。
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