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ニュース

2009/06/10

セミナー・イベント

深井保健科学研究所 第8回コロキウム開催

深井保健科学研究所が主催する、第8回コロキウムが、TKP東京駅ビジネスセンターで開催された。「健康を創り出す口腔保健・歯科医療の展開」をテーマに、3つの分野に分けて講演・討論が行われた。冒頭、深井穫博所長は「今回の議論を通して、研究および保健医療制度に関する課題を明らかにすると共に、成人期以降の具体的アプローチについて議論することで、建設的な提言・提案が出てくることを期待したい」とした。「健康歯科医学再生への道」神原正樹・大歯大教授、「歯科医療と生活機能—介護保険と口腔リハビリテーション」花田信弘・鶴見大学歯学部教授、「健康を創造する歯科保健医療」深井所長から、それぞれの研究報告が行なわれた。まず、神原教授は、歯科医学構築のためには、新たなサイセンスが必要と強調した上で「10年先の歯科医療を提示できなければ、これまでの歯科疾患多発時代の考え方、技術を教えることになるため、早急な歯科医学教育の転換が必要である。10年先の歯科大学生は、健康リテラシーを身につけた歯科医師であることを望んでいる」とした。引き続き花田教授は、介護保険と口腔リハビリテーションの関係と今後の可能性について、独自の視点から問題提起した。「まず、”歯科医療と生活機能”について、理解と分析が重要である。すると、介護に介入することの意味が理解できてきます。そこで、整形外科が取り組んでいた事例に示唆があった。それは、関節疾患を運動器と捉え、その担当するのが整形外科医であると、社会に認知させている」とし、「活動する”運動器の10年”の2004北京宣言」の内容を紹介した。「運動器という言葉の定着、運動器が健全であることの重要性、運動器疾患・障害の早期発見と予防体制の確立」がポイントと説明した上で、「歯科は口腔の領域であることから、歯科医が栄養器を支えている」として主張すべき、とし上で、「そこで、口腔リハビリテーションの意義が出てくる。口腔機能の向上として、脳卒中後の口腔リハビリテーション用義歯の製作、また、要支援・要介護者のための口腔ケア用トレーの製作が必要になってくる。この観点で、歯科の介護分野の関与ができるので、その必要性を訴えていくべきだ」と新たな視点での問題提起をした。深井所長は、「口腔保健や口腔機能の向上が全身の健康をいかに増進していくかという観点からの研究と現場での展開が極めて乏しいことは事実である」とし、「医療モデルから生活モデルでの評価をする時代に来ている。このような概念に基づいた、評価指標が歯科医学・歯科医療の中で、確立していくことを通して、全身の権衡に寄与する口腔保健・歯科医療の評価が定まっておくと考えられる。口腔疾患への対応に止まっていた口腔保健・歯科医療を、全身の健康増進からの観点から再構築する意義は高い」とまとめた。なお、指定発言として、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機講)、岡本悦司氏(国立保健医療科学院)、安藤雄一氏(国立保健医療科学院)、相田潤(東北大学大学院歯学研究科)、地主憲夫氏(日歯常務理事)ほかから意見が出された。

 

奥村 勝 氏

オクネット代表。明治大学政経学部卒業後、一般企業に就職。さらに東京歯科技工専門学校を経て歯科医院、歯科技工所に勤務。さらに日本歯科新聞社編集部記者、雑誌「アポロニア」(日本歯科新聞社)編集長、新聞「Dental Today」(医学情報社)編集長を歴任

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