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ニュース

2009/07/17

医療訴訟 事件簿

法を逸脱した現状、医療者と患者の犠牲は大きくなる

 岡山市内で不当な個別指導や監査・処分取消訴訟を闘っている5人の医師、歯科医師の原告で懇談会から以下引用する。

 懇談会では、各原告から「指導や。監査で人権侵害があっても賠償請求の対象にならない」、「個別指導は監査に先立って行われるもの」という国側の主張の問題点や、「例え裁判で負けても、判決内容には指導や監査のあり方を改善し、患者さんのための医療を実現するために活用できるものが多くある」など、訴訟にかける思いが語られました。

 また、公益法人も絡んで「私的怨念を公的機関の権力を使って晴らす」という、驚くべき実態も明らかにされました。

 参加者からは、「行政は、不正・不当の是正といいながら、実際には医療費削減・治療制限を行っている。

法を逸脱した現状を変えない限り、医療者と患者さんの犠牲はさらに大きくなる」、「原告の依頼で書かれた学者の意見書で、指導から監査、取消処分に至る一連の手続の違法性がますます明らかになった。こうした貴重な成果を今後の運動に生かさなければならない」など、困難な法廷での闘いで各原告が築いた成果の重要性が述べられました。

 さらに行政が平然と不当行為をくり返す背景について、「我々にはルールを守るようにいいながら、行政庁は『観客』がいないことをいいことに反則をくり返している。指導や監査の実態を世間に知らせ反則行為を封じ込めるためにも、マスコミや国会議員などの『観客』を増やす取組が必要」などの意見が出されました。

 今後の「訴訟支援ネット」の活動について。

① マスコミなどに対し、密室で行われている指導や監査の実態、形骸化した「聴聞」や「医療協議会」の実態を分かりやすく説明する。

② 被監査者などへの情報提供や具体的な支援のあり方を工夫する。

③ 精神的に追い詰められての自殺を防ぐため、専門医との連携をすすめる。

④ 訴訟によって国側の主張に矛盾や「使い分け」があることから、各訴訟における国側の主張を整理する。

⑤ 各訴訟の代理人として奮闘いただいている弁護士さんの連携を図る。

 ことなどが確認されました。

医科歯科通信記者

長年にわたり歯科界の動きをチェックし、鋭い視線で切り込みます。茨城県出身。(医科歯科通信)

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