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名刹・牛伏寺で出土した歯の調査結果を学生が報告
厄除祈祷で知られる松本市内田の名刹・金峯山牛伏寺で骨堂跡の発掘調査が5月下旬に行われ、人間の大量の歯などが出土した。
寺から本学に調査・研究依頼があり、口腔解剖学第1講座・金銅英二准教授の指導のもと、歯学部第2学年・塚崎敬介君、森川嘉幾君、山﨑正憲君、第3学年・長田憲幸君ら4人が出土した歯について調査し、その結果を11月1日(木)に同寺で行われた報告会で発表した。
報告会では、塚崎君がスライドを用いて調査結果を説明した。
歯を洗浄し乾燥させ、歯を鑑別した結果、総数は4208本で、歯種は満遍なくあり、江戸時代のものと推定される。
齲蝕率は大臼歯で高い傾向があり、咬耗は上顎切歯以外で95%以上の出現を認めた(詳細は『Campus Today』345号1面参照)。
塚崎君は「若年者の歯の可能性は低く、固い食物を摂取していたことが伺える。生前に抜けた歯を霊地に埋納して健康や極楽浄土を祈願したと推測できます」と考察を述べた。
牛伏寺の大谷宥秀副住職は「御苦労様でした。この調査によって寺のまだ知られていない面が明らかになれば幸いです」と話していた。
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