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ニュース

2009/07/31

医療関係団体・保険組合

歯科衛生士の能力が十分に活かしきれていない

日本歯科TC協会の設立の概要と目的

司会は高原さん。 高原さんは、韓国Ye歯科のフランチャイズ、歯科グループで、デンタルコーディネーターを務めてきた。 設立理事(設立発起人)の紹介があった。代表理事は、松尾通さん(松尾歯科医院院長・日本アンチエイジング歯科学会会長)。ほか、久光久理事(昭和大学歯学部教授・日本審美歯科学会会長)、辻啓延理事(メディア(株)社長)、設立時監事戸田典尚監事(戸田公認会計事務所代表)などの紹介があった。 まず、松尾代表理事が挨拶し、以下一般社団法人日本歯科TC協会の設立の概要と目的などについて説明した。

<松尾通代表理事の挨拶と説明>

TCは、treatment coordinatorの略だ。 アメリカでは病院、診療所で、トリートメント コーディネーターが結構活躍している。診療の部門とマネージメント部門が連携をとり、分業もしながら活躍をし、良質な歯科医療やサービスを提起している。 医科の病院、診療所を含め、日本は過渡期にある。 いわゆる医療のあり方を含め、今後どのようになっていくかである。 非常に興味深いとことである。 また、逆に言うと大きく変わっていくだろうと思います。 日本歯科TC協会を設立に至った本当の一番の目的は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付の人の陣容で歯科医院は成り立っている。 現在、歯科衛生士は約9万6000人が働いているが、歯科衛生士は元気がいい。 久光会長の日本歯科審美学会のホワイトニングコーディネーターは、4000名を超える受講者が出ている。また、各歯科学会も歯科衛生士の資格認定を行っており、熱心に真剣に学んでいるのが歯科衛生士である。 しかし、認定をとって、そこから先が難しく見えてこない。 歯科衛生士の能力が十分に活かしきれていない。 能力を伸ばす受け皿もないのが現実である。 歯科衛生士は歯科医師と運命共同体であるので、歯科医師が元気でないと歯科衛生士も元気にはなりえない。 その意味でもっと歯科衛生士にスポットを当てて、その仕事の内容を活かさなければならない。 資格認定を受けても、それを活かす場はない、と歯科衛生士たちの悩みを聞くが、歯科医師はそのことを理解しなければならない。 また、歯科助手や受付の人は、身分的にも不安定であり、報われない状況にある。 私は、少子化のために人手不足は、深刻になると思っている。 正看、準看があるように、歯科助手がある程度教育を受けて、何らかの資格認定を受け、もっと堂々と歯科医療のなかに入っていくべきだろうと考えている。 また、受付のセクションは非常に大事なところであり、私の医院では4大出の女性がいる。 生きがいとしての歯科医療の場を、受付の人にも与えていかなければならない。これも、私たちの責任だろうと思う。 日本歯科TC協会を設立したのは、もっと歯科界を活性化させようという大きな目的がある。 コアメンバーは少数でスタートしているが、教育スタッフも充実をさせて、この社団の目的になるべく沿う形で活躍をしていくたいと思っている。 ここに宝田恭子先生がおりますが、今、ものすごく活躍をしておられる。 その活躍は、歯科衛生士の憧れであり、歯科医師にとっても憧れである。 宝田先生は、一般の人たちと歯科の距離を短くしている。 TC協会は社会へ向かって、間口を広げ、近づいていくという大きな目的も考えている。また、協会は”臨・学・産”とよく言われるが、臨・学・産の連携をよくとって、所期の目的に向かって邁進していきたいと思っている。 辻さんには、社会貢献として参加していただいている。 社団は5月に認可を受け、8月1日から活動を開始するので、教育活動の内容も見えてくると思う。 なお、司会の高原は協会の講師である。 歯科産業界の立場から、辻理事に説明をしていただく。

<辻啓延理事・メディア社長>

今、松尾先生からご説明があったが、私どもは仕事を通じて勉強し、歯科界の繁栄、お客様の繁栄を願ってきた。 当社はITを通して仕事をしているが、そのなかで気づいたのは、私たちのお客様は患者さんが非常に多い客様である。そのお客様は患者さんに対して、非常に高い感性を持っている。その先生方のお話をうかがっていると、私たちが製品を開発するときは、歯科医師や歯科技工士に売るというよりは、お客様が患者さんどのようなサービス提供すれば喜ばれるのか。そのような視点から製品の開発を位置づけてきた。それが日常的な、我々の姿勢になってきた。最近は、医療界全体が厳しくなってきていると言われている。特に歯科は1996年以降、いわゆる保険の財政的な積み増しほとんどない。しかし、歯科医院の数だけは増え続けている。このような事態が進行している。さらに私たちの仕事を通じて分かったが、レセプトの点数は、この10年間で20%くらい下がっている。支払基金の発表数字でも明らかであるが、2年に1度診療報酬改定が行われているのに、レセプトの点数は、毎年、実は下がっている。そのように全体をコントロールされるなかで、将来、歯科界は保険点数を稼ぐ仕組のなかで、本当に厳しい選択迫られている。しかし、患者さんは様々な情報を持っているので、歯科医師やスタッフの方たちから、もって説明をしてほしいと願っている。もって分からせてほしい、もっと提案してほしい、という患者さんはいっぱいいる。その意味で、歯科界の現状を打開していくためには、臨・学・産がそれぞれ協働して、チームでやっていく。歯科医師の肩にのみすがるのではなく、産も加わって今の時代を打開していきたいと考えている。歯科医院のなかに務める人の立場を、もう一度見直し、その方々のエネルギーをいただいて、歯科界をよりよいものしていくことが必要である、考えている次第である。その意味で、当社も色々な企画をもっているが、臨・学・産の立場で歯科界活性化のためプランをどんどん出していただきたい。マネージメントの面でも、産か提案をするなかで、この状況の打開につながればいいと思っている。

— 当面の事業は

松尾代表理事 

教育をまず先にやりたい。それには、肝心の歯科医師が理解してもらわなければならない。いくら我々歯科衛生士が勉強をしても、院長が理解していないと、何もできない、と歯科衛生士は言っている。 全く、そのとおりであり、歯科医師に理解してもらうようにするための歯科医師の勉強の場を計画している。 歯科衛生士の教育をし、収入を安定させる。 何よりも大切なのは、生きがいと将来性である。協会で院長を補佐する「マネージメント能力」「経営参画意識」などの教育をしたい。また、歯科助手、受付の人など、歯科医院をバックアップしている人たちの教育をしたい。協会の勉強をした方々には、インストラクターという形で処遇をしたい。その協会が認めたインストラクターに、医院で活躍をしていただきたい。と考えている。

— 教育する側の人選は

松尾 

今日は公表しないが、すでに10数名の講師がいる。かなり著名な方もおり、教育を通してスキルアップするとともに、マネージメント能力をつける。いいのなかで院長を補佐し、のびのびと働いていただく。

— 具体的に活かす場所はどこになるのか?

松尾

歯科医師の教育に尽きると思う。歯科医院の院長が、歯科衛生士をとらえるかである。政権も交代するかもしれない激動の時期であり、臨機応変に歯科医師側も考えていかなければならないと思う。

— 産のイメージは分かるが、具体的には?

松尾

Aというメーカーがセミナーをやる。その目的はスタッフのスキルアップであり、あるいは製品を使ってもらうための目的もあるかもしれない。そのなかで、メーカーから協会へセミナーの依頼がくるかもしれないで、企業とも連携をといっていくなかで、全体の活性化につながればいいと思っている。我々の日本アンチエイジング歯科学会では、アドバイザーの認定二つ、コーディネーターの認定が一つあるが人気である。各学会の資格認定の呼び名は色々であり、それじれ人気がある。しかし、そこから先の問題が残されている。学会のなかでは、自ずと限度があって先が見えないので、能力を伸ばせない。 そこで協会が学会と連携し、補完しあいながら、バックアップしていくのも仕事としてあると思っている協会の仕事は、無限にあると考えている。一人ひとりのスタッフに、協会が光を当てていくことだと考えている。

— 歯科技工士は視野にあるのか?

松尾 無論、歯科技工士も視野にあるが、とりあえず歯科医院の活性化歯科衛生士を考えている。また、現在、歯科医院に歯科技工士があまりいない。みんな外注のシステムをとっている。歯科技工士を含めて、歯科医院の活性化という大きなテーマもあるが、歯科技工士を加えることは、ケースバイケースだと思う。

医科歯科通信記者

長年にわたり歯科界の動きをチェックし、鋭い視線で切り込みます。茨城県出身。(医科歯科通信)

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