歯科医療最前線から発信:五十嵐一誠(横浜・東京)さん

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「院長からの視点・論点から医業医療・医業を語る」

 

 元気が出る歯科医院シリーズ(6)

  『より美しい歯をつくりたい』

   

祖父、母が歯科医師であったことから歯科医師になった五十嵐一誠さんは三代目である。

スポーツ歯科医としても著名であり、横浜ベイスターズオフィシャルチームデンティストの立場である。

審美・美容歯科歴25年の五十嵐理事長のもと、スタッフたちは日々研修を重ね、高いクオリティーを誇っている。

 だが、自由が丘の五十嵐歯科クリニックを訪ねると白衣姿ではなくはなく、アロハシャツ姿であった。

歯科医師としてのこれまでのメージから180度の転身を遂げたとういえるだろうか。

開業したころは、ユニット2台の横浜市内の街の一般的な開業医であった。

約2年半前、横浜市馬車道のホテルルートイン横浜馬車道2階に移転したことから、『美と癒しを求める女性のための理想とも思える審美・美容歯科治療』を専門とするデンタルクリニックを実現させた。

— 意図して、歯科診療所のイメージを大きく変えたのですね

五十嵐 ハワイのリゾートホテル『ハレクラニ』をイメージしたインテリアにし、ホスピタリティ、フレンドリーでありながら、細部までいきとどいた接客に努めています。

患者様ではなく、お客様と呼んでいますが、気持ちのいい時間と空間を過ごしていただくために、マウイ島から買い付けたハワイアンアロマでのリラクゼーションを用意しました。

平成2年に診療所を建てかえるのを機に、これまでの審美・美容歯科治療にはない全く新しい歯科診療所をと思っていたのですが、それにふさわしい場所がなかったのです。

その後、馬車道の場所はみつかり、思いのほか成功しました。

2年と5か月で3500人のお客様にきていただいたのです。

— 東京へ進出した動機は?

横浜で成功したのですが、所詮、横浜は地方都市なのです。

神奈川県内では、横浜は中心ですが、東京都内と比べれば地方の一都市でしかない。

対外的にも多くの分野では、東京で認められないと高く評価されません。

馬車道のホテルルートインは丸紅さんのビルであり、丸紅さんから東京の自由が丘におしゃれなビルが建つので、歯科診療所として入っていただけないでしょうかと、向こうからもってきた物件だったのです。

— 診療のコンセプトは馬車道の歯科診療所と同じですか?

五十嵐 床には天然の代理石を使い、同じように作っていますが、お客様は横浜とは人が違い、意識が違います。

流している音楽も違います。

馬車道の歯科診療所では、ローカルチックなクラシック音楽を流していますが、自由が丘では求められ音楽自体が違っています。

しかも、求められるものは日々変化をしています。

— 歯科診療所の売りは何でしょうか?

五十嵐 ほかの歯科診療所ではできない、審美・美容歯科のプロフェッショナルのプライドをかけてやっています。

どのような状態からでも、可能なかぎり理想の口元をつくることができます。

最高の素材を使用して顔全体のバランス、目の平行位置と鼻の方向と歯のライン、皮膚の色と歯の色彩、美しくするためのあらゆる要素を取り込んだデザインをして、実際の歯をつくっていきます。

完璧な美しさを追求しています。

日本の歯科医院で最も弱い部分は、セラミックスラミネートべニアやオールセラミックスですが、セラミックスラミネートべニア、オールセラミックス、ハイブリッドセラミックスなどの分野でダントツにやってのがうちです。

ラミネートベニアだけで年間600本くらいやっています。

— 何故、そのように多いのですか?

五十嵐 通常の相場の完全に半額でやっています。安いことが口コミで広がっているのだと思います。

最高の場所で、最高の技術で、しかも値段が安い、これからの歯科診療所はそれでなければ、生き残れないと思います。

— 歯科診療所のスペースは?

五十嵐 自由が丘が28坪、馬車道が52坪です。

— スタッフは?

五十嵐 歯科医師が二つの歯科診療所で8名、歯科衛生士が4名、ほか合わせて20名です。

— スタッフ教育につて

五十嵐 接客、電話の応対には非常に厳しくしています。

『来て良かった』と満足していただく。

『また、来よう』と思っていただく、それが接客の基本です。

ただ、それだけです。

ですから、ノルマはありません。

必然的にお客様が増えれば、自ずと収入は上がっていきます。

技術的なミスでは怒りませんが、接客のミスに対しては非常に怒ります。

お客様のために、我々の日々の仕事がある。

お客様に喜んでいただくために、何をすべきか?

まずは、接客が基本です。

口コミで広がっていくのは、接客の部分が非常に大きいのです。

今のような経済状態をみると、お客様に喜んでもらうことに、コンセプトを設定することが必然的な流れになると思います。

— 若い歯科医療担当者たちに伝えたいことは?

五十嵐 考えていないで、ともかくやりなさい。

動きなさい、ということです。

机上で、頭で考えて、何もやらないのでは、何も生まれてきません。

— 今後の課題は?

五十嵐 今後、どこに出店するかです。

今、銀座、青山、名古屋の錦あたりに早めのに出したいと考えています。

 

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