静岡県歯科医師会ってなに?
会長挨拶
一般社団法人 静岡県歯科医師会
会長 柳川 忠廣
歯と口は、人の最も根源的な営みでもある「食べること」「話すこと」を支えています。
また、歯科医療により国民の健康度や高齢者の自立度が高まることが、近年の様々な調査研究の成果として報告されてきています。
静岡県歯科医師会には、約1720名の歯科医師が所属していますが、その殆どが県下各地に歯科診療所を開設して歯科医療に従事している歯科医師、もしくはそこに勤務している歯科医師です。
県民の皆さんの自宅や職場の近くにある歯科医院の約86%は、歯科医師会に加入しています。また、県下には19の郡市区歯科医師会があり、前述の1720名の歯科医師は、ここにも所属をして活動しています。
静岡県歯科医師会は明治42年に設立以来、社団法人としての公益的な活動、つまり県民の皆さんの歯や口の健康を守る歯科保健事業を実施し、住民の健康増進に寄与する事業を続けてきました。具体的には、行政との連携による各世代での歯科健診の実施や、県民公開講座や啓発イベントの開催、歯科医療相談への対応など、多岐にわたります。
その中で、特にユニークで静岡県ならではの事業として、8020推進員の養成があります。8020(ハチマル・ニイマル)運動は、平成元年に日本歯科医師会と厚生省により提唱され、『80歳になっても20本以上の歯を残して、生き生きと充実した生活をおくりましょう。』という、健康運動として知られています。
静岡県歯科医師会では、この運動を歯科医師だけでなく住民の皆さんと一緒に進めているという特長が、全国から注目を集めています。まずは、8020運動を歯科医師会と協力して、地域の歯科医師と一緒に進めていただく住民の方々を募集して、歯科について勉強していただきます。次に、受講を終了した方々に8020推進員という資格を授与して、それぞれの地域で歯科についての啓発活動など、様々な運動に参加していただきます。
現在、すでに7,800名を超える8020推進員が静岡県内で誕生しています。
このような地域保健活動の実績を踏まえ、平成21年12月には「静岡県民の歯や口の健康づくり条例」が制定されました。さらに県内では、15の市町で歯科保健条例が制定されていますが、この数は全国の都道府県で最多です。
今後も健康長寿社会を支えるために、静岡県歯科医師会は、歯科医療を通じて「食」や「会話」に代表される歯や口の機能を維持・向上し、人々が生き生きと暮らせる社会の実現に向けて、これからも県民の皆さんと共に考え、行動してまいります。
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