肩こり→心臓病、歯ぐきから血→肝硬変...「危険な病気の前兆」
女性自身 11月5日(月)7時15分配信
「最近、肩こりが...」「歯ぐきから血が...」といった、ちょっとした体のプチ不調は、誰しも抱えているもの。たいしたことないだろう、と思っているそれが、じつは大きな病気を知らせているのかもしれない。現役の医師、歯科医師の先生に、そんな「危険な病気の前触れ」について解説してもらった。
●肩こりが、いっこうに治らない
「肩の痛みと関連していることが知られているのが、心臓の病気。特に狭心症や心筋梗塞の場合、左の胸から左の肩にかけて激しい痛みを伴います」と、北原ライフサポートクリニック院長の菅原道仁先生。心臓病の場合、発作が出なくても、肩周辺の痛みから発覚することもある。逆に右肩から肩甲骨にかけての痛みやこりは、肝臓障害の可能性も。
「とくに右肩やその周辺が痛んだりこったりする場合は、肝臓や胆嚢の病気の疑いが濃厚です。肝臓の上にある横隔膜が刺激されることで、肩の動きが悪くなるためだといわれています」(菅原先生)
●めまいが続く
めまいは、不整脈に伴った症状として表れることがある。そして不整脈は、突然死を引き起こす心筋梗塞につながるおそれも。
「また、心臓から脳への血液の供給が低下し、脳が酸素不足の状態に陥る『アダムス・ストークス症候群』という病気があります。これにより失神する場合がありますが、その前にめまいの症状を訴える人もいます。やはり死に至る病気なので、注意が必要です」(菅原先生)
●歯を磨くと、いつも歯ぐきから血が出る
原因の多くはCMなどで知られている歯槽膿漏や歯肉炎だが、ずっと血が出続けている場合には、気をつける必要があるのだそう。
「肝硬変にかかり『血小板』という血液を固める成分が少なくなっている場合、血が止まらないことがあります。また白血病など、血液そのものが病気になっていることも考えられます。その場合、歯ぐきに限らず、体のほかの部分からも出血が止まりにくくなります」(菅原先生)
また歯周病であっても、放っておくと心筋梗塞になる可能性がある、と青山歯科医院の青山智美先生。
「口の中の歯周病菌が心臓の冠状動脈にこびりついて、狭心症、ひいては心筋梗塞を発症することが知られています。現在、歯周病と心臓外科の専門家が共同研究を行なっています」(青山先生)
●動悸、息切れが止まらない
糖尿病の専門医である山本祐歌先生は、バセドー病の可能性を指摘する。
「バセドー病は甲状腺のホルモンが過剰になることが原因の病気。代謝を上げるホルモンなので、つねに体が全力疾走しているような状態になります。その結果、どんどん代謝が進み、動悸や脈拍が早くなります」
代謝が進むため、いくら食べても太らないといった症状が出ることも。歌手の絢香がなったことで有名な病気だが、大部分の人は適切に薬を飲めば、治すことが可能だ。
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