東京歯科保険協会 松島会長が課題と抱負を述べる

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表示既報のとおり、東京歯科保険協会の第40回定期総会が6月16日、東京・中野の中野サンプラザで開かれた。総会の参加者は16名と少なかったが、総会後の記念シンポジウムは会場は満席となった。議案の審議は、2011年度活動報告の承認を求める件、同決算報告の承認を求める件、2012年度活動計画案、同予算案、規約改定などで、賛成多数で可決成立した。次いで第40回総会決議を採択した。松島良次会長が協会の課題、抱負などを以下述べた。2010年度の診療報酬改定は、歯科が2.09%引き上げられたが、実際には1〜1.8%程度でしかなかったことが医療費の動向調査で示されている。また、歯科衛生士がいなければ歯科医院の施設基準が通らないという項目が12増えてしまった。歯科衛生士を雇える歯科医院は施設基準を取って増点につながった。一方、施設基準が満たない弱小の歯科医院は残念ながら増点ができないとで、差別化が図られた。その対応策として、新技術提案を東京歯科保険医協会がいち早く行った。タイムスタディ調査に基づく、点数のアップもやっていきたい。東京都内では歯科衛生士が2軒に1軒いない状態であり、それを何とか増やしていきたい。検討事項としては人材斡旋を考え、歯科衛生士を再雇用していく必要もあるのではないかと思っている。非常勤の歯科衛生士でもいいから施設基準をクリアーしていくために、7割、8割の歯科医院が施設基準を取って増点につながる方向になればいいと考えている。また、消費税を柱とする税と社会保障の一体改革の問題であるが、損税の問題がある。協会の会員平均で年間51万円という試算もある。これが10%の消費税となれば100万円を超すことになる。診療報酬の中で消費税を負担する仕組みはゼロ税率にしない限り解決は難しい。(4月の中医協で厚生労働省の唐沢剛審議官が「消費税率8%と10%までは、医療は非課税として扱い、診療報酬で仕入れに係る消費税分を手当てする」と発言)審査・指導については、新規指定保険医療機関に関するに対する指導で、個別指導と同様の措置として自主返還や改善報告書の記載などを求めるようになった。歯科医師の裁量権があり、可視化までいかなくとも、弁護士の帯同などで自分の主張を確りとその場でもって言えるような方向で対応をとっていきたい。また、保険医としてのルールの周知徹底を主眼として懇切丁寧に実施する趣旨から逸脱している。指導官の個別の考えでやっていることに問題があるので、改善を求めていきたいと思っている。会員が5000名になろうとしているが、スケールメリットを発揮するためには、国民の支持が得られなければならない。保険制度も患者さんにとって満足のいくものでなければならない。歯科医院の経営の安定、雇用の安定がないと患者満足度もないと思う。また、医科歯科連携では口の中だけではなく、全身の健康の管理を我々が医科の先生と同じ感覚で担っていかなければならないと思っている。これが今回の周術期の口腔機能管理が評価されたことだ。これを全面的に患者さんにアピールしていきたいと考えている。地域単位での医科歯科連携が必要だと思っている。患者さんの満足度を上げるためには、歯科医師のスキルアップが必要だ。これまでの大人数の勉強会に加えて、少人数の勉強会も開いていきたい。これは色々な分野にまたがって、集中講義をしていただいて、その中で実習なども組み込んでいただけると非常にスキルアップなると考えている。訪問歯科診療については、行きたいのだけれどなかなか行けないという人に対しては、できれば同行訪問のような形で実際の現場を見てもらう、というところから始めるのもいいのではないかと考えている。また、医療安全講習会については、定期的にやらなければならないので、AEDの実習もやっていきたいと考えている。経営と雇用の安定では、保険制度が安定していかないと、なかなかつながらない面があると思う。診療時間に見合った保険点数にしていかなければならないだろうと思っている。「今日はこういう治療をした」と患者さんにきちんと説明できる診療報酬体系にしなければならない。また、できれば予防給付についても保険制度に導入していかなければならないと考えている。さらに、患者さんからのクレーム対策であるが、苦情を作っているのはわれわれの問題でもあると思う。われわれの患者さんに対する説明が、うまくいっていなかったところにも問題があるかもしれない。そこで説明力、コミュニケーション能力も身につけていく。十分に説明すれば、患者さんの理解が得られやすなると思っている。レセプト対策では、レセプトメーカーとタイアップして、我々のコンセプトを盛り込んで、算定用件を満たしたなかで保険請求がスムースにいくようにしたい。全国の女性歯科医師が4割となっているので、当協会の女性会員の数ももう少し増やしていきたい。

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