東京歯科保険医協会 国会議員学習会 (下)

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東京歯科保険医協会の「歯学部定員割れに見る歯科医療の危機と政策提言を考える」国会議員学習会は既報のとおり10月7日、参議院議員会館の地下会議室で開かれた。

司会は森元主税副会長が務め、はじめに中川勝洋会長が挨拶をした。この後、南條芳久政策委員長が報告をした。

  

参加した国会議員の発言

 

<初鹿明博衆議院議員>

指導・監査については、厚生局ごとに割り当てではないが、目標値のような一覧を出していて増やしていく考え方がある。

裏を返すと駐車違反の取り締まりようになりかねない。

みなさん医療関係者も声をあげていただきたいし、取り締まりが目的になるようなことが起こらないように保険医協会(政策提言の内容の実現)に協力をしていきたい。

また、不正が起こらないように配慮を勧めていただきたいと感じている。

 

<水野智彦衆議院議員>

先ほどの吉田先生(吉田統彦衆議院議員)の発言にお答えすることになるが、国立大学の歯学部定員を減らし、医学部の定員を増やすという考え方もあるが、歯科大学は単科であり規模も小さいので定員を減らすと経営がどうなるのか、という問題もある。

また、麻酔医の問題であるが、東大病院等の口腔外科では全身麻酔もしており、一般の麻酔医とも変わらないし、それ以上の方もいる。

法の整備に向けて我々としても、医科の麻酔も歯科麻酔医ができる制度になればいいと思っている。

指導・監査の問題については、年間8000件やれとか、目標があると聞いている。

これについても、みなさまと協議をしていかなければならないと考えている。

指導・監査については、医科と歯科では医療機関数が倍くらい違うが、受ける件数は歯科の方が多い。

その点についても、厚生労働省に質していかなければならない問題だと考えている。

いずれにしても、先ほども出た後期高齢者などの問題も厳しい状態になっている。

支払側、保険者の財政も厳しくなっているなかで、3割負担が2割負担になるという問題もあり、これから財源をどうするかも大きな課題となっている。

<宇佐美宏・保団連副会長/歯科代表>

東京歯科保険医協会は、活発な事業を行っており保団連を牽引している立場にある。

東京から色々なことが起こるというわけだ。

歯科保険医協会のまとめた提言のなかには、東京のある種の特殊な部分もある。

例えば歯科衛生士がいない歯科医院もたくさんある。

どこへソフトランディングしていくか難しい問題がある。

また、海外歯科技工の問題もあり、非常に危ない歯科技工物も海外から入ってきている。

そのなかでどのように歯科技工士を活かすのか、また、歯科衛生士を活かすのかが重要な問題となっている。

東京歯科保険協会の提言は、制度的にも重要な政策提言があるので、我々保団連としても政策部会で政策提言をするで、参考にさせていただきたいと思っている。

また、指導・監査の問題については、保団連として抗議文を出す予定だ。

吉田議員から麻酔医の問題の発言があったが、麻酔学会からの激しい反発もあるので、医科と歯科の会員がいる保団連として、このような問題についても協議をしていきたと考えている。

  

 

 <取材後記>

西村正美参議院議員も会場に姿を見せていたが、途中で退座して発言が聞かれなかった。

同時進行の形で歯科問題が別室でも協議さていたので、議員たちは分散された。

歯科医療は"国民皆保険になっていない"のが現実。

"自費があるから、それでいい"とする歯科医師も増えている。

卵が先か、鶏が先か、歯科医療を象徴する問題である。

歯科医療の技術料があまりのも"安過ぎる"のである。

歯科衛生士と歯科技工士の問題が、そのことに帰着する。

歯科衛生士と歯科技工士をどれだけ養成しても定着せずに、歯科医療現場から人材が逃げるように去っていく。

それは社会的な大きな損失である。

  

山本 嗣信 (やまもと つぐのぶ)

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