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ニュース

2009/07/21

医療関係団体・保険組合

東京歯科保険医協会「食育と歯科保健」を議論

 7月17日、東京歯科保険医協会が、第1回地域医療研究会を同会議室で開いた。テーマ「子どもの食育と歯科保健〜歯科医院こそ食生活指導の最前線〜」にして、安藤節子氏(食べ物文化編集長・管理栄養士)、橋本健一氏(協会理事)が講師を務めた。安藤氏は、まず食事について「栄養物を摂取するだけでなく、強制されるものでない、生活の文化として育まれていくもの」と理解すべきと強調した。また、育てるという観点から「食育の基本は、体、心、脳を育てることです。これが、現況を考えると極めて心配せざるを得ない状況にあることは事実である」と懸念を示した。さらに、栄養の専門家の立場としてさらに「穀類は食事全量の半分を占めるようにする、肉魚卵など蛋白食品は、ご飯の1/3にする、野菜、芋、海草などは肉類などの2倍食べる」と具体的に提示しながら、「食事は1日3回、色・香り・音の刺激が必要、加工食品は控える、”食べなさい”の言葉かけはしない、栄養の洪水にしない、体を動かし遊ぶ」と重要なポイントを指摘した。続いて、橋本氏は歯科医師としての食育への捉え方を、日本学校歯科医会等の資料を基に「食育基本法」、「食育推進基本計画」、「食育推進宣言」、「歯・口の健康つくりの課題」、「食教育の具体的項目」などを説明した。いくつか臨床現場からの課題を紹介しながら3点を次のように述べた。①食育の推進に関する取組みは、栄養、食の安全、食料自給率、伝統食、人間関係などの広い視点から取組みがされているが、歯科の視点からのアプローチは十分とは言えない現状にある、②歯科としては、従来からむしろ虫歯、歯周疾患など歯・口腔の疾患予防の視点から主に甘味飲食物の抑制や食事やおやつの規制的摂取などへのアプローチはされてきた、③今後は、食べ方を通して、口腔機能の発達・維持向上や心の育成を含む健康・健全な児童の育成、すなわち”生きる力”を育成・支援するためのアプローチが必要である。これらを踏まえ、食育の5W1Hを紹介し、結果として、「誰に言われなくても自ら実行できる自律」を培うことができればとした上で、同氏は「臨床現場では、まだまだ具体的な手法、方法が手探りの段階です。私自身も勉強していきたい」とした。

奥村 勝 氏

オクネット代表。明治大学政経学部卒業後、一般企業に就職。さらに東京歯科技工専門学校を経て歯科医院、歯科技工所に勤務。さらに日本歯科新聞社編集部記者、雑誌「アポロニア」(日本歯科新聞社)編集長、新聞「Dental Today」(医学情報社)編集長を歴任

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