東京歯科保険医協会 被災地科医療支援を報告

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歯科支援 「無料ですか?」 被災者は情報不足

 

東京歯科保険医協会の第24回メディア懇談会が5月20日、同協会会議室で開かれた。

藤野健正広報部長を司会に、まず、中川勝洋会長が「東日本大震災歯科医療支援第3弾報告書」について詳細に述べた。

同協会は4月から3回にわたり宮城県石巻市、東松島にある避難所などに医療支援を行った。

19日の理事会で、今後も月2回程度の支援を継続的に行うことを決めた。

これが被災地の歯科医療体制が不十分な状況であり、避難所への支援が引き続き、必要と判断したためである。

このため宮城県石巻市周辺で歯科医療支援を今後も行っていくにあたり、ボランティア(費用の一部を協会が負担)として参加してもらえる会員、会員と同行するスタッフ(歯科衛生士や歯科助手)を募集している。

報告によると、以下である。

5月1日

<場所>

東松島市宮戸島、患家、室浜公民館、宮戸小学校、西武漁協

石巻市 河北総合センター(ビッグバン)、飯野川第一中学校、飯野川小学校、入釜谷地区、鹿妻地区

<参加>歯科医師14人、医師4人(福岡県保険医協会、東京保険医協会)、歯科衛生士6人、歯科技工士1人、歯科助手1人、医療事務1人、事務局6人、合計33人

(グループの内訳 東京25人、福岡県4人、宮城県4人)

<目的>被災者の歯科医療支援、現地歯科医院復興支援

<行動概要>

  宮城県石巻市、東松島の避難所等9か所で、歯科医療チームによる被災者への歯科医療支援活動を実施。

1グループ

義歯関連5件(修理、増歯、調整)、う蝕4件、口腔内診査2件、その他1件。

2グループ

今回は義歯関連7件(修理、増歯、調整)、う蝕14件、口腔内診査3件、その他3件。

3グループ

義歯関連2件(修理、増歯、調整)、

口腔内診査7件。

4グループ

義歯関連3件(修理、増歯、調整)、う蝕1件、口腔内診査5件、その他1件。

5グループ

義歯関連7件(修理、増歯、調整)

6グループ

う蝕4件、口腔内診査4件、その他11件。

<全体のまとめ>

今回の支援にあたっては事前に宮城県歯科医師会、石巻歯科医師会を訪問し、東京歯科保険医協会が今後も継続的な歯科医療支援を行う意思があることを伝えた。

これを受け両歯科医師会から、協会からの継続的な支援を受け入れるという確認がなされる中で実施した。

前日にはビッグバン、飯野川第一中学校、飯野川小学校に下見に行き、避難所の受付と打合せを行い、被災した人たちに告知をするなど事前準備を行った。

今回は、福岡県保険医協会、東京保険医協会との合同での歯科支援であることと、参加人数、構成などこれまでの2回とは全く異なる支援となった。

そこで、6か所で70以上の歯科支援活動を行うことができた。

医師の同行を得られたことで医科歯科一体となった支援を行うことができたことも大きな成果である。

医師の同行は歯科医療上のリスクを減らすだけでなく、医療ニーズ・歯科医療ニーズの掘り起こしにも役立った。さらに歯科医師に加え歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、歯科医療事務も参加し、チーム医療を行った。

歯科医師以外の職種が参加することにより、役割分担が出来、安全に、効率よく支援を行うことが出来た。

また、ブックバンで子ども向け映画の上映会が模様された。

その機会を利用して上映前に歯科衛生士が子どもたちに口腔指導を行い歯科検診を訴えたところ子どもたちの受診につながった。

こういったこともチームで取り組んだ成果である。

以上の報告のあと、中川勝洋会長は、今後の課題について以下述べた。

1)今後も歯科ニーズがあることが明らかになった。

2)地域の歯科診療所立ち上がるまで支援したい。

3)6割再開し、4割が再開に踏み切れずにいる。

4)歯科診療所を再開しても、患者が待っていて来ないので、訪問歯科診療行うしかないが、これは災害救助法に基づくのでOKである。

5)情報が開示されていないため、歯科支援にたいして「無料ですか?」と避難民は聞いていた。

6)保険証はなしでも、歯科支援が受けられることも知らされていなし。

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